そこはとある海の上。 大きな船は荒れた海で航海をしていた。
アネリ
ボス。紅茶ができたよ。
ハンス
ありがとうアネリ。今から行こう。
1人実験室として設けられた自室にて、薬の調合してるのはハンス・フィリップ・アーソーセン。
ハンス
アネリ、今日のケーキはなんだい?
アネリ・カークランド。それがこの男の名前。
アネリ
今日はチーズケーキだよ。ボス。みんな待ってるから早く!
ハンス
チーズケーキは小生の大好物だからねぇ。
液体の薬品がズラっと机に棚にと並ぶ。アネリはボスと呼んだ男を待つ。
ハンス
さあ、行こうか。皆の所へ。
アネリ
ボス、僕は待つの嫌いなんだよ?
ハンス
ごめんね?ふふ、後でティータイムのお礼に君の服でも……
アネリ
それは考えとくね?ボス。
2人は食堂へと向かった。 えええ……、とちょっとしょげたハンスをアネリは伺いながら。
食堂。皆が席に着いて、ボスの到着を待ち遠しく待っていた。
ハンス
やあ、ごめんよ。さて、アフターヌーンティーしようか!
アネリ
ほんと、遅いんだから!薬の調合し出すと集中時すぎちゃうんだからさ!
ルイス
そう言うな、アネリ。ボスは忙しいんだぞ?
アレクサンダー
いいんだよ、ルイスさん。彼はボスのお気に入りなんだから。
ルイスはアネリの兄。 アレクサンダーはボスの弟だ。 どうやらアレクサンダーはアネリには甘い。
ハンス
だって、可愛いでしょ?アネリは。
アネリ
一応僕も男なんだけどさ、ボス。
ルイス
はは、相当お気に召されたようだね。
みんなに紅茶を注ぐ。 この時間が一番至福だ。 平等にケーキが分けられ、お茶も進む。
アレクサンダー
それで、ボス。次はどこの国に行くのさ?
少しおしゃべりも静まり、ハンスは皿の上にフォークを置いた。
ハンス
次の狙いは日本だよ。