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〇〇
東リべグルチャ
〇〇
ねね
マイキー
どした
〇〇
私ね
〇〇
（屋上で靴を脱ぎかけた時に）
〇〇
この前屋上に行ったんだよ
竜胆
おう
〇〇
三つ編みの先客がおって
千冬
〇〇さんも三つ編みっすね
蘭
俺も〜
竜胆
兄貴は俺といたろ
ドラケン
俺も三つ編みだがマイキーと一緒だ
〇〇
だから声を掛けたの
場地
？？
〇〇
飛び降りようとしとったから
〇〇
「ねぇやめなよ」って
三ツ谷
飛び降り！？
〇〇
うん
〇〇
でもね
〇〇
口をついて出ただけ
〇〇
本当はどうでも良かったの
イヌピー
良くないぞ
〇〇
（先を越されるのが何となく癪だっただけ）
〇〇
三つ編みの子は語った
〇〇
どこかで聞いたようなことを
〇〇
「運命の人だった」
〇〇
「どうしても愛されたかった」
〇〇
ってだから私は言った
一虎
何を〜
〇〇
ふざけんな
〇〇
そんな事くらいで
〇〇
（私の先を越そうだなんて）
〇〇
飛び降りるとか
ココ
そんな事って
〇〇
欲しい物が手に入らないなんて
〇〇
奪われた事すらないくせに
ヒナ
〇〇ちゃん奪われたの？
〇〇
「話したら楽になった」
〇〇
って三つ編みの子は消えてった
〇〇
次の日にさ〜
〇〇
さぁ今日こそは
〇〇
（靴を脱ぎかけたそこに）
竜胆
今日こそは？
〇〇
背の低い女の子が居たの
蘭
〇〇も背低い…
ドラケン
禁句だぞ
蘭
あ、
〇〇
また飛び降りようとしとったから
〇〇
声を掛けたの
場地
（あれ怒らねぇ）
三ツ谷
（なんか様子が）
〇〇
背の低い子は語った
〇〇
クラスでの孤独を
〇〇
「無視されて奪われて」
〇〇
「居場所がないんだ泣」
〇〇
ってだからまた私は
〇〇
ふざけんなよ
〇〇
そんな事くらいでさ
〇〇
（私の先を越そうだなんて）
〇〇
飛び降りるとか
マイキー
え、でも…
〇〇
けどさ
〇〇
家では愛されて温かいご飯もあるんでしょ？
〇〇
「お腹がすいた」
〇〇
って泣いて
〇〇
背の低い子は消えてった
エマ
大丈夫？
〇〇
私はね
〇〇
そうやって何人かに声を掛けて
〇〇
追い返して
ドラケン
飛び降りようとするやつ多くねぇか？
〇〇
（私自身の痛みは誰にも言えないまま）
〇〇
初めて見つけた
〇〇
（似たよな悩みの子）
場地
？
〇〇
何人目かにあったんだ
〇〇
黄色いカーディガンの子
マイキー
黄色いカーディガンなら〇〇毎日着て…
みんな
（あれ、？）
みんな
（これ）
繋がってない？
〇〇
「家に帰る度に増え続ける痣を」
〇〇
｢消し去ってしまうため」
〇〇
「ここに来たの」
〇〇
って
〇〇
口をついて出ただけ
〇〇
本当はどうでも良かったの
〇〇
思ってもいないこと
〇〇
でも声を掛けてしまった
竜胆
お前何処にいる！？
〇〇
「ねぇ、やめてよ」
〇〇
あぁどうしよう
〇〇
この子は止められない
〇〇
私には止める資格がない
ヒナ
〇〇ちゃんお願いそこから動かないで!!!!!!!
〇〇
それでもここからは消えてよ
〇〇
君を見ていると苦しいんだ
〇〇
「じゃあ今日はやめておく」
〇〇
って目を伏せたまま消えてった
〇〇
今日こそは誰も居ない
蘭
待って！お願い!!
〇〇
私ひとりだけ
〇〇
誰にも邪魔されない
〇〇
邪魔してはくれない
〇〇
カーディガンは脱いで
〇〇
三つ編みを解いて
〇〇
背の低い私は
〇〇
今から飛ぶよ
千冬
待ってください！
三ツ谷
お願いだ！
〇〇
バイバイ
一虎
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!!!!!!
ヒナ
〇〇ちゃん!!!!!!!
武道
（またひとり守れなかった）
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