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赤
桃
ドタドタッ
兄が急いで階段を駆け降りて準備をする。
俺はというと
弟にミルクを作っている。
桃
母
親が離婚して、
この家は毎日が修羅場。
そんな親に兄は苛立ちを立てている。
桃
桃
母
桃
バタン、と扉が閉まり 母の視線がこちらへ向く。
母
母
赤
俺はそう。
メイド。執事。雑用係。
全てを引っくるめたような存在。
黄
青
青ちゃんと黄くんは、双子の子。
でも、母親からの愛情は1ミリももらってない。
赤
お父さん。
俺はお父さんに着いていけばよかったのかなあ。
ガチャッ
赤
桃
赤
桃
母の行動に呆れながらカップ麺にお湯を入れる。
赤
桃
兄はしばらく黙った後。
俺に尋ねた。
桃
赤
兄は冷たくても対応はしてくれる。
少しだけなら
甘えても良いのかな、、、
兄の部屋の扉の前に夜ご飯を置く。
階段を降りて、 キッチンにゆるりと視線を動かすと、
冷め切ったカップ麺があった。
勿体無いから食べよう。
そう思って、中の水は捨てて、温め直した。
兄が帰ってきたから、空っぽだったカゴは洗濯物で一杯になっていた。
赤
先程の洗濯物を取り込んで畳む。
ついでに明日の兄の制服を伸ばして 棚の上に置いてあげる。
メッセージを添えて。