おかあさん
ききちゃん、お母さんと一緒に絵本読もうね〜
きき
やった〜
娘のききに絵本を
読んであげるのが日課だ。
しかし、子供向けの絵本は
ひとしきり読み終えてしまった。
そこで先日見つけたのが、この絵本。
「花粉症」のことをかいた本だ。
最近は小さい子も発症するというが
どう考えても大人向けの作品。
これを、子供向けの言葉で
表現しているのが面白いと思って
つい買ってしまった。
おかあさん
『むずむず、くしゅん』
きき
むずむず、くしゅんだって〜
かぜかな〜?
おかあさん
どうだろうね〜?
おかあさん
『わたしのママはむずむず、くしゅん』
おかあさん
『おともだちのパパもむすむず、くしゅん』
おかあさん
『せんせいたちもむずむず、くしゅん』
おかあさん
『はるになると、むずむず、くしゅん。どういうわけだか、むずむず、くしゅん』
きき
あー、ママと同じだ〜
おかあさん
そうだね。ママも春になるとむずむず、くしゅんしちゃうよね?
おかあさん
『むずむず、くしゅんがひどいひと、そうじゃないひといるらしい。
おいしゃさんがそういった。
おいしゃさんがそういった』
きき
ママもおいしゃさんにくすりもらってたもんね〜
うちの子、よくみてる!そして、
意外とこの絵本、ためになる!
おかあさん
『むずむず、くしゅんがひどいひと、そうじゃないひがあるらしい。
てんきよほうがそういった。
てんきよほうがそういった』
きき
せんたくものそとにほさないでっていってた!
おかあさん
いってたね〜
おかあさん
『むずむず、くしゅんはかふんしょう。きからとんだおはなのこなが、こんどはママのおはなにはいる』
おかあさん
『わるいやつではないけれど、てきだとおもい、こうげきだ!』
おかあさん
『かふんがふえるきせつには、じぶんのからだをまもるため、がんばりすぎちゃうからだのけいさつ』
おかあさん
『いやだいやだ!からだのなかにはいらないでとおおあばれ』
おかあさん
『これがくせものかふんしょう。むずむず、くしゅんのしょうたいでした』
おかあさん
はい、おしまい!
きき
おもしろーい!
おかあさん
絵本終わったから、ママ、テレビでニュース見ても良い?
きき
いいよー。ききもみるー!
おかあさん
いっしょにみよう!ききにはちょっとむずかしいかもしれないけど
テレビをつけたら、
緊急地震速報が流れた。
その後は火山の噴火の速報。
きき
むずむず、くしゅん!
おかあさん
ん?むずむず、くしゅんはもうおしまい。いまはテレビのじかん
きき
ひとがあんまりふえすぎて、ちきゅうはきっといってるよ。
いやだいやだ、ぼくたちのしぜんをこわすのやめてくれ
きき
にんげんでてけとおおあばれ。
これがちきゅうのむずむず、くしゅん
さっしがよすぎるむすめのことばに
なんとかえせばいいんだろう?