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Let’s go↓
ドゴッッバゴッッッ
イギリス(幼少期)
イングランド
また、鈍い痛みで目が覚める
イングランド
イングランド
イギリス(幼少期)
「教育」だから仕方ない。
イングランド
私が悪い、私が悪い、私が悪い。
イングランド
イギリス(幼少期)
ドゴッボゴッドゴッッッ‼
イギリス(幼少期)
バシンッッドゴッボコッボゴッ‼
真っ暗な部屋の中、見えないところから拳が飛んでくる
いつもなら鳩尾や顔は守れるも、そうは行かない
イギリス(幼少期)
イングランド
バゴッドゴッバンッバゴッ
イングランド
ドンッドゴッドゴッボゴッ‼
また拳が飛んでくる
バシンッッ‼
顔と鳩尾に思いっきり手のひらが当たった
イギリス(幼少期)
暗闇の中、お父様の冷たい目だけが見える
いつからこんなに鋭くなったんだろう
イングランド
イギリス(幼少期)
……そうか
私が出来損ないだから、愛想を尽かされたんだ
イギリス(幼少期)
痛みに顔を歪ませながら声を絞る
そして必死に涙をこらえる
イングランド
イングランド
イギリス(幼少期)
最近は遊ばないでちゃんと毎日10時間___
イングランド
グサッッグシュッッ
イギリス(幼少期)
右肩に思いっきりナイフが刺さる
イギリス(幼少期)
生ぬるい液体が自分の手に触れる感覚。
血が出すぎてふらふらする貧血の症状。
少しずつ朦朧とする苦し紛れの意識。
イングランド
イングランド
イギリス(幼少期)
バタン
そうしてお父様は扉の向こうへ消えた
これは、お父様なりの愛なんだ。
きっと、きっとそうなんだ。
でも、心のどこかでは。
なんとなく、子供なりに
お父様に嫌われていることは知っていた。
それでも、自分は愛されていると信じたかった。
信じなくちゃ、耐えられなかった。
痛さと、苦しさに耐えかねたのか。
その日の夜は、ずっと涙が止まらなかった。
翌日、
豪華な見た目の宮殿のドアが開き、
中から優し気な国が挨拶をしてくる
フランク王国
フランス(幼少期)
それと一緒に、もう一国も挨拶をしてくる
イギリス(幼少期)
恨めしくも、喜ばしくも。
美しい顔立ちの、目の前の男の子に見惚れていた
イングランド
他国行儀の挨拶の後、お父様が私に言う
此処に居る人も、きっと殴ってくるんだ
ちゃんとしなきゃいけないんだ
そう思えば思うほど、声が小さくなる
イギリス(幼少期)
何とか絞り出した声。 それが精いっぱいだった。
イングランド
ごめんなさい、お父様、許して
イングランド
そう、届かない懺悔を繰り返す。
フランク王国
イングランド
イギリス(幼少期)
体が恐怖を想像し、小刻みに震え始める
それを見兼ねたのか、向こうの国が言う
フランク王国
フランス(幼少期)
元気にそういう姿は、私にはないもので。
イングランド
イギリス(幼少期)
イギリス(幼少期)
こういう子なら、愛されるんだろうな。
お父様にも、きっと。
その後のお茶会でもよく理解した。
彼は、勉学にも礼儀にも精通していて。
なおかつ武術や芸術にも精通している。
容姿や優しさや人格も整っている。
私なんかにも優しく、笑いかけてくれる。
フランス(幼少期)
フランス(幼少期)
イギリス(幼少期)
フランス(幼少期)
フランス(幼少期)
イギリス(幼少期)
すぐさま、嫉妬とともに理解してしまった。
私には到底追いつけない存在であると。
そもそも基礎の何もかもが違うんだと。
こんな私は比較対象ですらないと。
だからそんな彼を見ると、救われた気分になる。
優しさに触れ、心が浄化される感じがする。
自分の不甲斐なさを自覚して、惨めな気分になる。
嫉妬して、自分の汚い心がさらけ出される。
だからそんな彼が、
愛しくて、憎かった。
大好きで、大嫌いだった。
激化するお父様の教育…愛と、
その後も変わらぬ日常とともに、
フランスとの交流は300年を迎えた。
いつしか私は、お父様に愛されていると信じるようになっていた。
自分も他人も騙す癖をつけ、嘘を吐くようになった。
自分を守るために周りを卑下しようと、
本音を言わず、生意気に話すようになった。
そしてそれが、本当の自分だと信じた。
それでも敬語で話す癖は治らなかった。
心の内では自分が下だとわかっていたから。
大英帝国
私たちも大きくなって、 ここ最近はよく街にも一緒に出掛けている。
大英帝国
他人への恐怖心は幼い頃から変わらず。
それでもフランスと過ごしたいが為に、 今日は郊外へ一緒に出掛ける予定だ。
無論、お父様の愛の痕は隠したまま。
大英帝国
遠くにフランスが見えた
相変わらず美しいその容姿に、 胸がズキン、と痛む
大英帝国
「私が隣を歩くべきじゃない。」
そう思いながら、必死に作り笑いをする
沢山嘘を吐いた私はもう、彼の隣で純粋に笑えない。
大英帝国
フランス(帝国)
彼はこっちに気付くと、明るく笑顔になる
フランス(帝国)
大英帝国
純粋無垢な笑顔に、胸がズキズキする
フランス(帝国)
フランス(帝国)
大英帝国
なんだか今日はやたら見てきますね…
作り笑いがばれた…? 嫌、そんなはずは………。
いつもしてるのに今更バレます?
大英帝国
大英帝国
フランス(帝国)
彼は驚いたような表情を見せた後、 いきなり真剣な目になって。
フランス(帝国)
そう呟いた後
フランス(帝国)
一気に視界が開けた。
大英帝国
フランスの顔が近くにある。
オッドアイの美しい瞳が、私を映している。
数秒遅れて、その事態を理解した。
昨日お父様に愛され、火傷した右目が丸見えになっている。
大英帝国
私の眼帯が彼に取られた、と。
大英帝国
フランス(帝国)
その声を聴いて血の気が引いた。
大英帝国
もう遅いんだと分かっているけど。
大英帝国
「お父様にバレたら、もっと____」
大英帝国
そう懇願しようとした、その時
フランス(帝国)
彼の右手が上へと挙げられる
大英帝国
逃げなきゃいけないのに、体が動かない
大英帝国
フランス(帝国)
だから痛みに耐えるために、目を瞑った
大英帝国
だが、彼の手が振り下ろされる気配はない
大英帝国
涙のにじんでいる視界を露わにし
フランス(帝国)
私より上背のある彼のほうを見ると、
フランス(帝国)
彼は張本人____お父様に手を掴まれていた
大英帝国
上手く息が吸えなくなる
イングランド
フランス(帝国)
イングランド
フランス(帝国)
フランス(帝国)
大英帝国
どれだけ願っても体は動かない
大英帝国
イングランド
イングランド
お父様の目がいつもの冷たい目になる
イングランド
フランス(帝国)
フランスを、助けなくちゃなのに
大英帝国
イングランド
嫌だ、やめて
イングランド
お願い……ッ
イングランド
違う、なんで、声…でないの…ッ
大英帝国
上手く声が出ない私を見兼ねたのか、 フランスは諦めたように行ってしまった
フランス(帝国)
私はもう、彼に会えない
フランスの遠ざかる背中に、涙が止まらない
大英帝国
イングランド
イングランド
その日の夜は、お父様の教育…愛も例を見ないほど辛くて
それでも自分が不甲斐なくて、惨めで
喪失感とともに感情がぐちゃぐちゃで
もう全部どうでもよくなって。
痛いのは嫌いなはずなのに、
私はその日、右肩を刺されたナイフを左手首へ向けた。
1603.6.8
戦争の後から行方不明のお父様と、
フランスに会えない孤独な毎日を埋めるように、
私は養子を迎い入れることにした
そうすれば、少しでも自分が紳士になれると思ったから。
やってきたのはヤミ市。
薄暗い路地を抜け、目的地へ着く。
やる気のなさそうな商人に話しかける。
商人
商人
大英帝国
商人
大英帝国
商人
大英帝国
商人
大英帝国
商人
大英帝国
重い扉を開けた先に居たのは、
カナダ(幼少期)
カナダ(幼少期)
アメリカ(幼少期)
大英帝国
アメリカ(幼少期)
カナダ(幼少期)
カナダ(幼少期)
大英帝国
カナダ(幼少期)
大英帝国
カナダ(幼少期)
アメリカ(幼少期)
アメリカとカナダを引き取り数十年
ここ数年は市民革命やオランダとの戦争で疲弊しきっていた
大英帝国
その怒りと疲弊をぶつけるかのように、
大英帝国
二人へのあたりもどんどんきつくなった
カナダ(幼少期)
アメリカ(幼少期)
アメリカ(幼少期)
「わからなくてもいい」?
大英帝国
大英帝国
アメリカ(幼少期)
アメリカ(幼少期)
カナダ(幼少期)
アメリカ(幼少期)
アメリカ(幼少期)
大英帝国
ない、とも言いきれない。
自己満足で行動した結果がこれなのだから。
アメリカ(幼少期)
アメリカ(幼少期)
大英帝国
「大っ嫌い」
ずっと見えない、聞こえないふりをしていた感情。
かつて自分に向けられていた感情がぶつかってくる
大英帝国
…心がえぐれる音がする。
大英帝国
強がりでそう言い、涙が出る前に二人の前を去った。
「英国紳士」は泣いてはいけないから。
自分の部屋に入って、鍵を閉める
右肩を刺されたあの、いつものナイフを手に取る
左手首に押し当て、スライドさせる
始めて切ったあの日から、傷は蓄積され続けている。
こうしないと、心が浄化される感じがしない。
だから右腕も左腕も、右手首も左手首も切り傷だらけ
大英帝国
その傷が、何よりの証拠。
大英帝国
いつからだろう。
大英帝国
私がお父様の拳を、愛と信じるようになったのは。
大英帝国
ザクッグチャッグチョッグチョッッグチャッ
大英帝国
大英帝国
ザシュッシューッッグチャッグチョッ
大英帝国
大英帝国
グチャッグチョグチョッグチャッグシャーッ
大英帝国
大英帝国
いつものように赤いの水溜まりの中
廃れたブローチが赤くなっている。
大英帝国
大英帝国
大英帝国
弱音を吐く私は英国紳士なんかじゃない。
大嫌いで大好きな彼と並ぶ資格なんてない。
大英帝国
大英帝国
唯一、私を受け止めてくれた彼。
明日はそんな彼の敵、オランダとの戦争。
強い彼の隣に並んで私が見劣りするのは当たり前。
大英帝国
そう願いながら、悪夢の中へと落ちていった。
コメント
1件
うわー!最高でした!更新ありがとうございます!!!!!!