これは私が高校生の時におきたことです
その夜私はラジオを聴きながら勉強をしていました
ラジオ局の人
次は徹君からのお便りです
ラジオ局の人
「大好きなさとちゃんへ
スーパーの中で告白なんてムードなくてごめんな
ずっと守っていくからな」
スーパーの中で告白なんてムードなくてごめんな
ずっと守っていくからな」
さとみ
え...徹君?
―その曲は徹君から告白されたとき、スーパーで流れていた曲
彼の名前 自分の名前 思い出の歌
さとみ
(まるで徹君からのリクエストみたい...)
さとみ
(でも.........)
徹君は事故で亡くなっていてこの世の人ではない...
さとみ
(どうして...)
さとみ
あの、今日の番組で読まれていたメッセージについて聞きたいのですが..
さとみ
徹君からのリクエストについてー
ラジオ局の人
申し訳ありませんがそのようなメッセージは読んでおりませんが....
さとみ
(そんな..)
さとみ
(昨日のラジオで私は確かに聴いたのに....)
ププーーーー
さとみ
キャーッ‼
グイッ
さとみ
(今誰かが腕を引っ張ってくれた...)
さとみ
すいません
助けていただいて...
助けていただいて...
さとみ
あれ?誰もいない...
さとみ
(あの引っ張ってくれた手は...)
さとみ
この歌......
それは信号待ちしている車からだった
見知らぬ人の運転する見知らぬ車
さとみ
徹君...
さとみ
私を守ってくれたんだね
ありがとう徹君...
ありがとう徹君...







