『ルール』なんて知りません！

今日は私の家で課題をする

ゆあんくんから課題が終わらないと 連絡が来て

しょうがないから見てあげる事にした

にしても

ゆあんくんがめちゃくちゃ静か

いつもだったら「えー麦茶ー？」とか言うのに

全く言う素振りがない

まぁすぐに治るだろう

静かな部屋に

シャーペンを走らせる音だけが聞こえる

そんな空間に

ゆあんくんの声が響いた

一昨日といえば

うりに相談にのってもらっていた日だ

うりが言ったのか？

私がそう返すと

ゆあんくんは顔を歪ませた

流石に本人には言いたくはない

私が言い訳を考えていると

ゆあんくんに手首を掴まれた

するとそのままソファに押し倒されてしまった

私が黙っていると

私がその後の言葉を発する事はなかった

なんでかって？

口を塞がれたから

...ゆあんくんの唇で

私がどれだけ抵抗しても

全く離す気配がない

息ができない

くるしい

それからどれくらい経っただろうか

ゆあんくんがやっと

唇を離してくれた

そう言うと

ゆあんくんは

目をゆっくり見開き

顔が真っ赤になった

付き合ってないし

好きでもないのに

...何でキスしたの？

そうしてゆあんくんは

何も言わずに帰って行った

さっきまで塞がれていた

唇を触る