目覚ましの音が鳴り響く

｢ひなちゃん｣こと森岡 陽太（ひなた）

俺の今の仕事先の上司であり

高校時代のバ先の先輩

25歳独身

アパート暮し

仕事はBARの店員

昼はバイト

高校を出て、すぐにバイト生活をし

1年前に

森岡 陽太が経営するBARの運営に誘われる

こんなしょぼい生活だが

学生時代は最高だった、

クラスの中心グループの1人で

先輩と仲が良く

“親友”だっていた...

急いで家を出る

自転車を漕ぎながら思う、

ここ4年ほど、日にち感覚がにぶい

今日が何日で何曜日なのか

よく分からなくなってくる

こうなったのは

バイト生活のせいじゃない

俺のだらしなさでもない

これは

“親友”との...

“渡辺 悠稀”との

拗れた関係のせいだ。