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ぽての💜🔮🫧
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ぽての💜🔮🫧
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桃
土砂降りとは言わないが、
大粒の雨が疎らに降り注いでいた。
確かに朝からよく降っていたし、これでも止み始めた頃合なんだろう。
ひとりで傘をさして、帰路に着こうとしたときだった。
青
聞きなれた声に振り返ると、そこには傘を持たずに雨に打たれるまろがいた。
桃
青
桃
桃
まろの怠惰ぶりに呆れつつ、傘の片側に少し寄ってまろを迎え入れる。
「ありがとう」と言うまろが傘を持ってくれて、この気遣いがモテる秘訣なんだろうと納得した。
青
青
桃
「急やな」なんて笑みを零しつつ、まろの誘いを快諾する。
桃
なんてスマホを取り出そうとすると、まろは遮るように口を開いた。
青
桃
桃
これは何か話したいことがあるのか、大人数には気が乗らないほど落ち込んでいるのか。
まぁどちらかではあるだろうから、まろの意図を汲んでふたりきりで飲むことにした。
珍しくまろの家で宅飲みすることになった。俺が飲めるものとまろが飲めるものの振り幅が広すぎて、多種多様の酒がテーブルに並んでいる。
そこにはツマミと軽食も。
桃
桃
正面に座るまろから少し目を逸らしつつ、話してみろと言わんばかりに問うてみる。
青
青
桃
少し、心臓がドクンと跳ねた。
こんな知らないフリなんてしても、心の中ではコイツが誰を好きなのかは一目瞭然で答えは出ていた。
知ってるよ、俺とお前がライバルなこと。
青
青
桃
桃
少し棘を孕むような言い放ち方をして、自分の性格の悪さに嫌気がする。
でも、明らかに想いあっている奴がこんな相談してくるなんて、ただの当てつけにしか感じられなかった。
青
まろはハッとしたようにこちらを見て、その瞳には光沢が帯びていた。
桃
桃
青
唖然としたように言うまろを不思議に思いながら、檸檬堂をひとくち含む。
気乗りしない。
あからさまな惚気話を聞いて酒は飲めない。
どうせならもっと楽しい話がしたい。そんな男同士で、ましてや好きな人の話なんて真っ平御免だ。
桃
青
これが一番重い議題だと言わんばかりに重たくなる空気。
絞り出したようなまろの声から伝う言葉は、思いもよらないものだった。
青
桃
桃
「こんな意気地無しみたいになるな」
そんな言葉が喉に詰まって、渋々飲み込んだ。
どこまで俺の地雷を上手く踏み抜くのかと言葉を失いかけた。が、そんな地雷を一遍も見せずにひた隠す俺の落ち度だった。
ライバルがいてもひたむきになる男と好意すら恥だとひた隠す男など、勝敗は一目瞭然。
そんな敗者が一丁前に恋愛を語るなど、笑止千万だった。
桃
桃
桃
いつかわかる日がくるだろ
諦めきれずに引きずる恥ずかしい男に勝つために頑張ってよかったと。
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
苦くて苦しくて痛い思い出を、瞬きと同時にしまい込む。
もう随分と気を経たから、過呼吸になったりはしない。
あの時、助けてくれたのはまろだった。
当のまろはテンション上がって調子乗って飲みすぎたからか、横で寝ているが。
こんなアホズラで寝こけているまろは、アイツが最後まで行く直前に鉢合わせて助けてくれた。
辱めを受けたのは事実で、それは消えない。
ただ、男とはいえ出されなかったのは心身的ダメージを少しでも軽減してくれた。
あの日から、コイツは俺の世界で一番かっこいい先輩だった。
どこにでもひっついて回ったし、その分こいつは俺を可愛がって面倒見てくれた。
そして、“あの”事件のことはタブーとして、決して口に出さないでくれていた。
まあ、だから俺はお前に幸せになって欲しい訳でさ。
桃
幸せにしろよ。
桃
そう目をつぶった、その瞬間。
スマホのバイブレーションが、静けさを纏う部屋に響き渡る。
桃
画面には大きく「りうら」と表示されていて、そのまま緑の通話開始ボタンを押した。
桃
そういうと、焦燥に塗れたような声を荒らげる音が伝った。
赤
赤
やや音割れ気味な音圧に圧倒されつつ、こちらも負けじと口を開く。
桃
桃
桃
何をそう焦ってるんだと苦笑していると、りうらはホッとしたように息を漏らす。
赤
赤
桃
呆れて笑いが溢れると、画面の先のりうらは至って真剣だとワーワー主張し始める。
赤
赤
桃
桃
桃
そう言ってまろに視線を落とす。まろはまだすやすやとご機嫌に寝こけている。
俺も俺でそろそろ酒が回ってきて眠気が強いかもしれない。
赤
桃
赤
赤
桃
そんな事もあったな、と思い返す。
そして、あの眩しい笑顔も共に蘇る。
いや、忘れてなんかなかった。あの優しさを閉じ込めようとして、忘れようとしただけだった。
桃
赤
赤
桃
という言葉が伝わる間もなく、通話がシャットダウンされた。
桃
一度言ったら聞かないからな、なんて思いながら申し訳なさに包まれる。
りうらのほうが年下なのに気を遣わせてしまって。
青
青
桃
青
青
目を擦りながら起き上がるまろ。
いうて30分くらいなのに、眠気を押し殺して起き上がってくれた。
桃
桃
青
桃
桃
どいつもこいつも俺をか弱い女の子だと思っているのか知らないが、必ず家まで送ってくれようとする。
優しい奴らだよほんと。
青
桃
青
青
どこか腑に落ちないように唇を尖らせるまろ。
やはりまろも年下に気を遣わせるのは気が引けるのか。
刹那、インターホンが鳴り響く。
桃
桃
桃
そう言って荷物を手にして立ち上がる。
つられてまろも急いで立ち上がって、足早に先に玄関に行ってしまった。
桃
そう言ってドアを開く。
何かを話していたふたりがこちらに振り返って来る。
青
桃
赤
一目散に隣にくるりうらに笑みを零しつつ、まろに向き直す。
桃
青
青
桃
そう言うと、りうらは「行こ」と言って俺の手を引いた。
桃
赤
赤
ヤケに上機嫌で足取りが軽いりうら。
辺りはすっかり暗くなり、雨も止んでいた。
桃
赤
桃
そう言ってUターンしようとすると、りうらは素早く、力強く俺の手を掴んだ。
掴んだ手を引かれて、りうらに近づいた。
赤
赤
赤
桃
そう「NO」を出すも、りうらは負けじと説き伏せてくる……と思いきや、思いもよらぬ顔をした。
赤
赤
桃
切なげな、暗い面持ち。
その原因は俺。そういった事実が罪悪感を抉って、小さく「わかったよ」と返した。
赤
赤
桃
パッと明るくなるりうら。
やっぱりコイツは驚くほど優しい。
今まで全員下心で言い寄って近づいてきた。だけどりうらは友人としての優しさゆえに俺を思いやってくれる。
赤
赤
桃
赤
コメント
5件
うへへへぇ…(きも) 推しカプ同時摂取できてむちゃ幸せだ…🫶🏻💕 やっぱ青様と赤様はライバルなのがいっちゃん口角すっ飛んでくからね。ありがとうございます🙏🏻🥹
一日に何話も…😭供給過多すぎますありがとうございます(ᐡт тᐡ)💖取り合いしてる青赤さんたちメロすぎます🥹
お疲れ様です、読了しましたー!😭💕 第4話、まじで心抉られた…。ないくんが「譲るよ」「幸せになれよ」って自分の気持ちを押し♡♡♡のが切なすぎるし、でもまろもりうらさんもそれぞれの距離感でないくんを大事に思ってるのが伝わってきて胸がギュッとしたよ…。特に「りうらが迎えに来る」って言ったときのまろの「そうか」の一言にいろんな感情詰まってる気がしてエモすぎた🥺 「酒入った猿」のセリフ、あれ絶対何かあるよね…?次がもう待ちきれない!書くの大変だろうけど、ゆっくりでいいから続き楽しみにしてるね🌟