全員がバラバラに散った_
体育館にいるのは俺と美紀だけだ。
零
(この状況はまずい)
零
(この子は多分13とかそこら辺…)
零
(俺が何とかしなきゃ…)
だるま
だ_る_ま_さ_ん_が_____
だるま
転んだ_!!!!
零
ッ__
美紀
ッ_
こちらに気がついた_
零
ち_逃げるぞ!
美紀
__待って!
零
なんだよ!早くしねぇと!
美紀
さっきの見たでしょ!?
美紀
男の子が頭を吹き飛ばされたのよ!?
美紀
この状況で逃げれるわけないじゃない!!
変に納得してしまった自分がいる。 それでも_諦めたくは無い。
いや、諦められない。 せめてこの子だけでも_
零
逃げろ!!
美紀
でも_!!
零
早くっ!!!
彼女は言う通りに動いた。
零
(彼女の方に行かせはしないッ)
俺は転がっていたボールをだるま目掛けて投げた
だるま
__だぁ"るぅ"まぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ッ!!!!!!
相当怒ったのだろう___
零
(せめてあの子だけでも生き延びろ…)
グシャッ_グシャッッ
零
ここ…は?
頭をダルマにされ、死んだはずだが__
比那
ダルマの中だ
零
お前_生きて_
比那
ああ、気がついたらここにいたよ_
比那
でも__
男の子は自分の両手を見た
零
う"ッ_
両手が切断してある。
比那
お前もだ
零
俺……も…
比那
とりあえず、お前名前は?
零
零(れい)
比那
俺は比那(ひな)
比那
ここから脱出する事だけを考えようぜ
零
そうだな_
比那
話はそこかッウ"ブ"ッ"ッ"ッ"!!!
零
え"……
比那
オ"ヴェ"ゲホゲホ
零
口から……ダルマッ!?
比那
早く…しねぇと……
比那
死ぬぞ
比那
さっきから息がしにくくなってる
比那
多分……
零
零
ダルマが…喉を塞いで…空気を……
比那
だろうな…
比那
縮んだり、膨らんだりを喉で繰り返したり…ゲホ
比那
腹ん中をドタバタと歩いてやがる…ゲホゲホ
零
ちっ…
どうにかっ!!どうにかならないのか!!!
どうにか!!!!







