【白青】【青白】カタオモイの悪あがき

こちらの作品はnmmnを取り扱っています。 苦手な方、理解のない方はお引き取りください。 iris様のお名前を使用していますが、本作品とご本人様との関係は一切ございません。 白→青 水×青 攻め受けなし 好きって声に出すのは＿

S side

どやぁっと効果音がつきそうなほどの、どや顔をしてそう言ういふまろ。

かわいい、愛らしい、そう思った

そう、無理やり笑顔を作って笑って見せる。

今、僕は君の前で、きちんと笑えているだろうか

そして、彼は、ぱぁっと効果音が付きそうな勢いで笑顔になった。

君と僕の共通点は、関西弁ぐらいしかないのだろうか

僕も、いむくんとは仲がいい方だし、友達の恋を邪魔したくない

メッセージアプリの通知音が鳴った。

多分、まろのだ。

スマートフォンを開いてすぐ、口角の上がった彼に改めて話しかけてみた。

嬉しそうな声が返ってくる。

でもこれは、"僕に向けての気持ちじゃない"ことぐらい、わかりきっている

僕も怖い

君より…君の何十…いや、何百倍も

まろのせいだわ、と思いつつ

あわあわと慌てる彼に、僕はくすりと笑ってしまった

2人で大笑いした。

まろ、もう、僕…吹っ切れたわ

ぽえぽえしながら言うまろに、また笑いがこみあげてくる

僕は、この時間が幸せだ

いむくん、まろのこと泣かしたら僕が許さんからな

…なんて、言える立場じゃないか

指先を彼の方へ向けて、少し首を傾けて怪しげに笑ってみる。

これが、今の僕の、精一杯の"片思いの悪あがき"だ。

さようなら、僕の初恋。

＿日後

恋人は、赤色か…桃色か…黒色か…それとも別の誰かか…

さて、誰なんでしょう。

END＿