大正と令和の境界線＿＿＿＿

私は橙々枝都。

桃町という小さな町に住んでいる、ただの住民。

私も憂李も今流行っている、

『誰かへのお手紙』を書いている

それはただの流行り＿＿＿＿

だと思っていた。

枝都さんへ 緊急事態になりました。 枝都さんが住んでいる時代、大正に 枝都さんが住んでいるちょうど近くで 近日大災害が起こるって分かったんだ 町の人たちを連れて逃げて欲しい 俺の言葉を信じて。 俺は枝都さんに死んで欲しくないから お願いだから逃げて欲しい！ 逃げてくれたらいつか……！ いつの日か、絶対に会いに行くから！ どうか、本当にお願いだから逃げてね。 俺が言いたいことはこれだけ。 赫居優安より

虹町へ！