主
主
主
主
主
主
主
朝の光が、白いカーテンを透かして部屋に差し込む 淡い金色の光が、布団の皺をやわらかくなぞっていく 日本はゆっくりと目を開け、 しばらく天井をぼんやりと見つめていた
胸の奥が少しだけ、冷たい… 寝てる間に悪い夢でも見たのだろうか それとも──昨日の、あの"メール"のせいだろうか
携帯の画面が能裏に浮かぶ 差出人不明のメッセージ… 内容は短く、意味が分からない…いや、分かりたくない言葉ばっかりだった
最初は気にも留めなかった…
日本国
と、小さく笑って電気を切った
けれど、一晩寝て落ち着いた今… 頭が冷えて、ふと思ってしまう
日本国
日本国
日本は小さく息を吐いた 鏡の前に立つと、そこに映った自分が──
少し怯えた表情をしていた
日本国
自分に言い聞かせるように、、、 口元をゆるく持ち上げて、微笑みを作る まるで、怯えを覆い隠すように
日本国
そう自分に言い聞かせた 制服の襟を正し、ネクタイを結ぶ 鏡の中の"笑顔"は、ほんの少しだけ硬かった…
校門前に着くと、ドイツが立っていた 朝の光を背に、姿勢よく立つその姿は、まるで絵のようだった…
日本国
ドイツ連邦共和国
ドイツ連邦共和国
日本国
ドイツ連邦共和国
ドイツ連邦共和国
その言葉に、日本は少し照れたように笑った
日本国
ドイツ連邦共和国
言い直したその声が、どこか硬い その直後らドイツの手がそっと日本の肩に触れた
──ぎゅ…と、ほんの一瞬 まるで、"確かめるように"
日本国
日本が目を瞬かせたときには、すでに手は話されていた
ドイツ連邦共和国
日本国
ドイツは微笑む けれどその笑顔の奥に、何か淡い熱のようなものが滲んでいる気がした
教室に入ると、いつもの明るい声が飛び交っていた 日本は席につき、鞄を机におく 隣の席から、ドイツがそっと声をかけた
ドイツ連邦共和国
日本国
ドイツ連邦共和国
その言葉の響きに、なぜか胸が少しだけざわつく けれど、気のせいだと思い直した
窓の外ではら桜こ花びらが風に舞っていた 新しい季節。 穏やかで、静かで──幸せなはずの朝
休み時間、廊下の向こうから明るい声がした
イタリア共和国
振り向くと、イタリアが手を振っていた 別のクラスの教室から、わざわざこちらに来ているようだ
日本国
イタリア共和国
日本国
イタリア共和国
日本国
イタリア共和国
日本は軽く頭を下げた
日本国
イタリア共和国
その笑顔は、いつのも明るいイタリアのもの ……のはずなのに、なぜだろう 一瞬、笑ってるはずの瞳が──寂しげに揺れた気がした
廊下の端から、ドイツがこちらを見てることに気づく 表情は穏やかだ それでも、その視線にはわずかに冷たい色が差していた
日本国
心の中でそう呟きながら、日本は微笑んだ
日本国
イタリアは微笑えんだ けれど、その笑みの奥で── 何かが、ゆっくりと、動き始めていた
イタリア共和国
日本国
イタリアが微笑むながら去っていく その背中を見送って、日本はようやく小さく息を吐いた ほっとしたのも束の間──
ドイツ連邦共和国
不意に、静かな声がすぐ近くで落ちた 振り向くと、ドイチュが自分の席から立ち上がり、 ノートを閉じながら、穏やかな微笑みを浮かべていた
ドイツ連邦共和国
その言葉に、胸の奥がひやりとする けれど、彼の口調は終始穏やかで、表情もいつものまま
──"ずっと"という言葉が、どうしてか耳に残った。
主
主
主
主
主
主
主
主
コメント
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頑張ってくださいね!私は、応援していますよ! (日本の口調)