TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

グルッペン

死んだわ。

トントン

いや、結局死んだんか
グルさん。

グルッペン

すまんすまん。
庇ってもらったとこ
悪いが、
心臓撃ち抜かれてな。

トントン

はえー、俺なんか首
切り落とされたんやない?

グルッペン

せや、皆絶句よ。

トントン

全部作戦やったけど、
どうなったんやろ。
本当はグルさん生きてて
指示する予定やったのに。

グルッペン

ほんま、ごめんってw

トントンとグルッペンは メンバーと共に、 大規模な軍事国家同士の 大戦に秘密裏に 介入し、仕上げに、 1つの国家を潰して 主権を奪おうと目論んだのだが、

途中、勝利目前で、 同盟国に裏切られ、 グルッペンが抑留された。 そして戦時中ながらも、 処刑台に上げられてしまう。 そこで、メンバー全員で グルッペンを取り返す作戦を 練って実行するも、失敗。 最終手段で総統だけでも 助け出すために、 トントンが身を犠牲にして グルッペンを助けるも、 グルッペンも、 タイミングが悪く死亡した。

グルッペン

俺が撃たれた時も彼奴ら
絶句よ。オスマンと
大先生、コネシマあたりは
大丈夫だろうが、
あとは分からんな。

トントン

俺的には、
死んだ後にこんな空間(世界)
がある事に驚きや。

グルッペン

大まかに
死後の世界という
概念って考えると、
精神世界って
感じか?

トントン

そんなもんかなぁ。

トントン

いやぁ、普通あーいう
シーンは、俺1人犠牲に
なってかっこよく
終わる所やろ、、、w

グルッペン

そんなん考えながら
飛び出してきたのか。

トントン

いや、嘘よ嘘。
俺も死ぬ気はなかったけど
グルさんさえ残れば
後はどうとでもなると
思った。

グルッペン

いや、そもそも
俺が気を抜いて
捕まったのが悪かった。

トントン

いや、あの頃というか、
戦時中ずっと、グルさん全力で
作戦考えまくってたし、
珍しくろくに寝ても
なかったやろ?

グルッペン

一緒に考えてた、
お前やオスマンだって
身を削ってただろ。

グルッペン

その点踏まえれば、
あれは俺のドジだ。

トントン

まぁ、
過去のことは変えられないし
どちらかというと、
俺は彼奴らの事の
方がよっぽど気になるわ。

グルッペン

どうしてんだか、、、。

グルッペン

ふう。

グルッペン

、、、。

グルッペン

、、、ん?

トントン

どうしたん?

グルッペン

トン氏
目を瞑ってみろ。

トントン

おう。

トントン

ん?あいつ、、、ら?

グルッペン

なんか、見えるな、
これは下界か。

トントン

俺らの墓前なんかな?

グルッペン

戦争はどうなったんやろな。

グルッペンと トントンが目を瞑ると そこには、鮮明に メンバーたちの姿が 浮かび上がった。 彼らは自分達の墓前に 立っていた。 1つには、赤いマフラーが 巻き付けてあり、 もうひとつには総統が 愛用していた軍服の 羽織がかけられていた。

そして、 彼らの会話が聞こえてくる。

コネシマ

まぁ、こういう事も
承知の上での俺ら(軍)
やったからなぁ。

大先生

せやな。
まぁ、失った人材が
大きい、というか
軍にとってじゃなくて、
俺らにとってひっでぇ
傷だわ。

シャオロン

、、、っ

チーノ

ほんま、どうして
こうなったんやろ。

オスマン

とりあえずこいつらの
遺体埋葬できただけでも
奇跡や。
俺らは次に進まなかんわ。

シャオロン

な、んでお前らそんな
割り切れるんだよっ!

シャオロン

おかしいだろ!?
今まで一緒にいた
仲間やで?!

ショッピ

、、な、んで。
グルッペンさん、、、
トントンさん、、、。

エーミール

、、、。

ゾム

せやで、ほんま
そういうとこ心ないんか?

大先生

嫌にきまってるやろ((ボソッ

シャオロン

は?

大先生

嫌に決まってるやろ!

大先生

俺らがここで全員
泣いたり喚いたりで
駄目になってたら、
先にすすめないねん!
分かるやろ!?

大先生

俺らが進むために、
グルちゃんや
トンちが死んだの!

コネシマ

、、、大先生落ち着け。

大先生

っ、、、悪かった。

コネシマ

分かってる。
分かってるけど、
今はまだ、そんなこと言ってる
場合ちゃうわ。

オスマン

俺らが進んでいくには、
全部がぜんぶ
今まで上手く行きすぎた。
それだけや。

ロボロ

、、、せやな。
ほんま、ごめん。

ショッピ

現に、ひとらんらんさんや
しんぺい神さん達も
もう、基地に戻って
ますしね、、、。

チーノ

ふぅ。
また、この
作戦が終わったらって
ことですか?

エーミール

そういうことやな。

オスマン

ほんなら、とっとと
作戦確認するで、

オスマン

グルッペンの考えた
作戦なんやから、
間違いないわ。

オスマン

まずは、、、

グルッペン

頑張ってんなぁ。

トントン

シッマなんか、真面目やから
あんな風に割り切るの
地獄みたいやろうに。

グルッペン

で、どうする?トン氏よ。

トントン

いや、決まってるやろ。

トントン

俺らここにいて、
あいつらの苦しんでるとこ
見させてくるあたり
最低な神様やなw

グルッペン

ということで、
俺らの逆鱗に
神様が触れたってことで
いっちょ復讐ってのも
ありかなぁと。

トントン

まぁ、とりあえずは
この世界の概念から
覆す、やな。

グルッペン

うちの、
狂犬に我慢させて、
不人気泣かせて、
脅威を怯ませて、
教授に恥かかせて、
無能に負担かけて、
ペテン師を笑わせて、
後輩に地獄を見せて、
天の声を焦燥させて、
復讐鬼に野心を与えて、
神に願わせた。

グルッペン

こんな、地獄のセオリー(理論)
をぶち壊す。

グルッペン

俺らがまだここに
ファントムとして
残ってるってことは、
な?

トントン

俺らに機会(チャンス)が
あるってことやな。

トントン

俺らがこんなとこに
いてやる義理はないんや!

グルッペン

彼奴らが待ってる。
俺の指示を命令を。

グルッペンとトントンは 白い虚空の空に手を伸ばした。 そしてフッと 光に包まれる。

微かに、彼らの耳に 声が聞こえる。 また、いつか死後の世界(此処)で と。

目の前には、 自分の首を切り落とそうと 迫った剣。 トントンは、 身を強ばらせた。 この状況は2度目。

しかし、 1度目とは違った。 横から緑の 影が飛び出てくる。

ゾム

っぶね!w

コネシマ

はよせえ!チーノ!
ショッピ!

ショッピ

分かってますよ。
クソ先輩に指図される
筋合いは
ありません。

チーノ

こういうの
楽しいよなぁ。

エーミール

ド三流運転手の運転で
よろしければですけどねw

横から、大型の 装甲軍用車両が 飛び出してくる。 中ではエーミールが運転し、 ショッピとチーノが 車の荷台から手を 伸ばしている。

ロボロ

マンちゃんとかは、
次の作戦進めてもらってる!
はよこい!

トントン

グルさんいくで。

グルッペン

生き返ったなw

トントン

その話はあとでしよなw

グルッペン

おう。
ありがとう、
トン氏。

トントン

感謝すべきは彼奴らと
性格の悪い神様と
あの、死後の世界にやろ。

大先生

グルちゃん!トンち!
早くして!
エミさんの運転に耐えられんw

シャオロン

受け止めたるからなぁ!

ゾム

俺、お先に。

ゾムが、 運転手のせいで暴走する 逃走用の車両に 飛び移る、 トントンも、 拘束され上手く身動き できないグルッペンを 抱えて 飛び移る準備をした。

トントン

ほんま、仲間ってええな
グルさん。

グルッペン

せやな。

トントンは グルッペンを抱えたまま、 車両に飛び込んだ。 メンバーに 受け止められ、 その温かさを感じて グルッペンとトントンは 再度目配せをした。

死後の世界には、 2つの選択肢がある。

1つはそこで、 死んだ事を悔い、 指を咥えたまま、 見ていること。

もうひとつは、

生きたいと強く願うこと、

己の大切な人のために。

【wrwrd】お題シリーズ

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

111

コメント

7

ユーザー

お題をね、これからたまーにやってこうかなぁと。

ユーザー

なんか、とりあえずこのタグ使いたかったんですすすw

ユーザー

いいお話な事!…

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚