グルッペン
トントン
グルさん。
グルッペン
庇ってもらったとこ
悪いが、
心臓撃ち抜かれてな。
トントン
切り落とされたんやない?
グルッペン
トントン
どうなったんやろ。
本当はグルさん生きてて
指示する予定やったのに。
グルッペン
トントンとグルッペンは メンバーと共に、 大規模な軍事国家同士の 大戦に秘密裏に 介入し、仕上げに、 1つの国家を潰して 主権を奪おうと目論んだのだが、
途中、勝利目前で、 同盟国に裏切られ、 グルッペンが抑留された。 そして戦時中ながらも、 処刑台に上げられてしまう。 そこで、メンバー全員で グルッペンを取り返す作戦を 練って実行するも、失敗。 最終手段で総統だけでも 助け出すために、 トントンが身を犠牲にして グルッペンを助けるも、 グルッペンも、 タイミングが悪く死亡した。
グルッペン
絶句よ。オスマンと
大先生、コネシマあたりは
大丈夫だろうが、
あとは分からんな。
トントン
死んだ後にこんな空間(世界)
がある事に驚きや。
グルッペン
死後の世界という
概念って考えると、
精神世界って
感じか?
トントン
トントン
シーンは、俺1人犠牲に
なってかっこよく
終わる所やろ、、、w
グルッペン
飛び出してきたのか。
トントン
俺も死ぬ気はなかったけど
グルさんさえ残れば
後はどうとでもなると
思った。
グルッペン
俺が気を抜いて
捕まったのが悪かった。
トントン
戦時中ずっと、グルさん全力で
作戦考えまくってたし、
珍しくろくに寝ても
なかったやろ?
グルッペン
お前やオスマンだって
身を削ってただろ。
グルッペン
あれは俺のドジだ。
トントン
過去のことは変えられないし
どちらかというと、
俺は彼奴らの事の
方がよっぽど気になるわ。
グルッペン
グルッペン
グルッペン
グルッペン
トントン
グルッペン
目を瞑ってみろ。
トントン
トントン
グルッペン
これは下界か。
トントン
グルッペン
グルッペンと トントンが目を瞑ると そこには、鮮明に メンバーたちの姿が 浮かび上がった。 彼らは自分達の墓前に 立っていた。 1つには、赤いマフラーが 巻き付けてあり、 もうひとつには総統が 愛用していた軍服の 羽織がかけられていた。
そして、 彼らの会話が聞こえてくる。
コネシマ
承知の上での俺ら(軍)
やったからなぁ。
大先生
まぁ、失った人材が
大きい、というか
軍にとってじゃなくて、
俺らにとってひっでぇ
傷だわ。
シャオロン
チーノ
こうなったんやろ。
オスマン
遺体埋葬できただけでも
奇跡や。
俺らは次に進まなかんわ。
シャオロン
割り切れるんだよっ!
シャオロン
今まで一緒にいた
仲間やで?!
ショッピ
グルッペンさん、、、
トントンさん、、、。
エーミール
ゾム
そういうとこ心ないんか?
大先生
シャオロン
大先生
大先生
泣いたり喚いたりで
駄目になってたら、
先にすすめないねん!
分かるやろ!?
大先生
グルちゃんや
トンちが死んだの!
コネシマ
大先生
コネシマ
分かってるけど、
今はまだ、そんなこと言ってる
場合ちゃうわ。
オスマン
全部がぜんぶ
今まで上手く行きすぎた。
それだけや。
ロボロ
ほんま、ごめん。
ショッピ
しんぺい神さん達も
もう、基地に戻って
ますしね、、、。
チーノ
また、この
作戦が終わったらって
ことですか?
エーミール
オスマン
作戦確認するで、
オスマン
作戦なんやから、
間違いないわ。
オスマン
グルッペン
トントン
あんな風に割り切るの
地獄みたいやろうに。
グルッペン
トントン
トントン
あいつらの苦しんでるとこ
見させてくるあたり
最低な神様やなw
グルッペン
俺らの逆鱗に
神様が触れたってことで
いっちょ復讐ってのも
ありかなぁと。
トントン
この世界の概念から
覆す、やな。
グルッペン
狂犬に我慢させて、
不人気泣かせて、
脅威を怯ませて、
教授に恥かかせて、
無能に負担かけて、
ペテン師を笑わせて、
後輩に地獄を見せて、
天の声を焦燥させて、
復讐鬼に野心を与えて、
神に願わせた。
グルッペン
をぶち壊す。
グルッペン
ファントムとして
残ってるってことは、
な?
トントン
あるってことやな。
トントン
いてやる義理はないんや!
グルッペン
俺の指示を命令を。
グルッペンとトントンは 白い虚空の空に手を伸ばした。 そしてフッと 光に包まれる。
微かに、彼らの耳に 声が聞こえる。 また、いつか死後の世界(此処)で と。
目の前には、 自分の首を切り落とそうと 迫った剣。 トントンは、 身を強ばらせた。 この状況は2度目。
しかし、 1度目とは違った。 横から緑の 影が飛び出てくる。
ゾム
コネシマ
ショッピ!
ショッピ
クソ先輩に指図される
筋合いは
ありません。
チーノ
楽しいよなぁ。
エーミール
よろしければですけどねw
横から、大型の 装甲軍用車両が 飛び出してくる。 中ではエーミールが運転し、 ショッピとチーノが 車の荷台から手を 伸ばしている。
ロボロ
次の作戦進めてもらってる!
はよこい!
トントン
グルッペン
トントン
グルッペン
ありがとう、
トン氏。
トントン
性格の悪い神様と
あの、死後の世界にやろ。
大先生
早くして!
エミさんの運転に耐えられんw
シャオロン
ゾム
ゾムが、 運転手のせいで暴走する 逃走用の車両に 飛び移る、 トントンも、 拘束され上手く身動き できないグルッペンを 抱えて 飛び移る準備をした。
トントン
グルさん。
グルッペン
トントンは グルッペンを抱えたまま、 車両に飛び込んだ。 メンバーに 受け止められ、 その温かさを感じて グルッペンとトントンは 再度目配せをした。
死後の世界には、 2つの選択肢がある。
1つはそこで、 死んだ事を悔い、 指を咥えたまま、 見ていること。
もうひとつは、
生きたいと強く願うこと、
己の大切な人のために。
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コメント
7件
お題をね、これからたまーにやってこうかなぁと。
なんか、とりあえずこのタグ使いたかったんですすすw
いいお話な事!…