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目が覚めたのは、六畳ほどの畳の間。
窓にはシャッターが掛けられてるが、下から10センチ弱隙間が空いている。
もう少し上げようにも、そもそも窓が空かない。
晴翔
この男、晴翔は自分のおかれている状況が飲み込めない。
目が覚めたらこんな部屋に居たのだ。
晴翔
晴翔
晴翔
わずかな隙間からさす青白い光が、部屋の中に反射し薄暗く演出する。
晴翔
するとスマホの着信が。
あかり
晴翔
あかり
あかり
晴翔
あかり
晴翔
あかり
あかり
晴翔
晴翔
あかり
晴翔
晴翔
晴翔
あかり
あかり
晴翔
あかり
晴翔
あかり
あかり
晴翔
あかり
晴翔
晴翔
あかり
あかり
晴翔
晴翔
晴翔
あかり
晴翔
晴翔
あかりとの会話を一旦止め、玄関を探す。
晴翔
小さな神棚があり、そこに川魚と藁人形が供えられている。
晴翔
晴翔
リビングには薄汚れた食器や魚の骨が散らばっていた。
晴翔
晴翔
急に押し寄せた不安から、玄関のある方へ急ぐ。
廊下や他の部屋の窓のシャッターも、同じく下が少し開かれている。
昼間のはずなのに青白く薄暗い家の中。
晴翔
晴翔
晴翔
晴翔
あかり
晴翔
晴翔
あかり
あかり
晴翔
晴翔
あかり
晴翔
取り乱した晴翔の声が何者かに向けられている。
あかり
ノイズのように水しぶきや、水が打ち付けられる音が邪魔をする。
晴翔
晴翔
晴翔
水の音に混じり、男のような女のような区別のつかない唸り声が聞こえる。
晴翔
あかり
その直後、水の音が激しさを増しそれを最後にスマホの通信は切れた。
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それから二ヶ月後、都心から離れた山奥。
その山奥にある滝。 その滝壺の裏に隠れるようにポツンと建立された一軒家があった。
水飛沫が掛かる妙な立地の建物は、山の麓の人も近づかない。
しかし、持ち回りで管理してる麓の者が最近見に行った際、
家の中は水浸し、その奥に水にまみれた、辛うじて人とわかる死骸が転がっていたという。