私は化け物ですから

えぇ…

現在私は莉緒菜(りおな)に呼ばれ 屋上に来ております

呼ばれた理由は不明

人のこと呼んでおいて待たせるとは…

そう 彼女が言う

私の視界は真っ暗になった

後ろと前から笑い声がする

あぁ…そういう事か

人間と言う生き物は 嫌いな奴を殺害したいらしい

私はここから落ちたとしてもかすり傷ですむからいいだろう

だんだんと落ちていく感覚

さぁ…どうしようか

その時 下は少しだが柔らかい感覚があった

そう 私に話しかける

人間にはこういう優しい者も いるみたいだ

今は家の庭の手入れをしている

それにしても 花は美しいものだ

買い物は後で済ませるとして 後は花の水やりで終わりだな

こうやって人間の生活をしていると

私の知らない事ばかりだ 人間のことに関して 知るチャンスだと言うこと

この世界では 化け物なんて沢山いる

ただ

化け物は人間を食らうのだ

私は化け物だが 人間を食らうことはしない 人間のことを知り 化け物と人間が幸せになる 「世界」を作るたったそれだけだ

買い物していたら こんなに遅くなるとは…

私としたことが… 見たことないものばかりだから ついつい見て 気に入った物だけを 買ってしまっていたら… いつものようになってしまった…

ここの道は暗い 街灯がないということは どういうことだ！

なんだ…こいつ…

これが知り合いで聞いていた ナンパというものか！

初体験だな！

ちゃんと断らないと ダメだって言ってたからな

ｶﾞｼ

こいつ正気か…？

さっきのナンパしてきたやつ シャオロン来た時に すごい速さで逃げてったぞ

人間よ なぜ化け物である 私を助けたのだ

なぜ助けた 助けなくても 自分でどうにかできたというのに

やはり

私はまだ 人間と言う生き物 を理解できてないらしい

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