ある小学校に
子供達に大人気の大きな木が
ありました。
勇
ねぇねぇ、知ってる?
勇
あの木の噂。
満
あぁ
満
星の木だろ。
勇
そうそう!
放課後、北道中学生の
勇と楓は、
狂いの木について話して
いました。
満
四季全て、
満
いつ見ても桃色の
満
水坂山の学校にある木
満
...だっけ?
勇
そう。
勇
そして星の木の前で
勇
言葉を言うと、
勇
呪いがかけられるんだって!
満
何それ
満
そんなの何処で
満
知ったんだよ。
勇
ふふーん、
勇
お爺ちゃん家。
満
何だ。
勇
何だとは失礼な!
勇のお爺ちゃんは
約八十二年前に産まれており、
当時の新聞を見たらわかる。
その星の木が噂になったのが
七十八年前だからだ。
勇
良し、満。
勇
行こう。
満
えっやだよ、
満
怖いし。
勇
慣れれば平気!
勇
夜八時集合!
満
えっちょっと...
満
って、帰っちゃった。
満
(本当にマイペースだな)
と、思いながら
楓も帰路に向けて
あるきだした。
夕飯も食べ、
のんびりしながら待っている。
満
今、
満
十時だな。
昔からの秘密基地で
勇を待つ。
もしかして
忘れられてるのかも...
と、
不安が脳を過ぎる。
勇
満〜
勇
居る〜
満
居るけど...
勇
ごめん!
勇
昼寝のつもりが...
満
良いよ。
満
次から気をつけて。
勇
はーい...
少ししょぼんとした勇が
隣に居るのが可笑しくて、
これさえも不思議と
思ってしまう。
いつも通る
学校の帰路。
普通なのに普通じゃない。
春風さえも
体が震える。
勇
まだ着かないの?
満
まだまだ。
長い道にしびれを切らした
勇が話しかけてくる。
けれど、
水坂山まで
まだ遠い。
本当に勇は
落ち着きがないな。
勇
そう言えば
勇
ネットには
勇
星の木について
勇
なんか書いてあった?
満
どれもこれも
満
同じ情報ばっか。
水坂山にあるとか...
学校の近くにあるとか...
...ん?
勇ってネットから
知ったんじゃ...
満
良し!
満
やっと着いた〜
勇
疲れた〜
勇と
やっとの思いで
星の木までたどり着いた。
満
ん?
満
なんか...クラクラ?
勇
あれ?...
バタッ
よーし!
侵入者排除!
しっかり守らないと!
お宝だけは...
優人
なぁ、知ってる?
結衣
まめしば?
優人
違うからw
優人
星の木について!
結衣
あぁ〜
結衣
知ってる〜