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春にはきっと(1)

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春にはきっと(1)

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2019年06月22日

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私は赤が好き

だから私が描く絵にはいつも赤が入っている。

2月14日

美術室で、わたしと『君』はイーゼルをはさんで向き合って座り、それぞれ絵を描いている。

今日は、部活が休みなので他に部員がいない。

部活があるなしに、関係なく美術室へやって来るのは、毎日授業が終わるのは待ち遠しくてたまらないのは、

放課後になれば君に会えるから。

まな

来年、新入部員が、入らないとやばいかもね。

『君』

そうだね。

美術部は部員が少ない。

美術部に入部した日私は恋をした。

雷が落ちたみたいに、私は『君』を好きになると感じた

暗そうで、何を考えているか分からない男の子が、こんなにも色鮮やかで心踊る絵を描くことが不思議で、『君』のことを、もっと知りたいと思った

まな

『君』は、綺麗な色の絵を描くね

気がつけば絵を覗き込むようにして話しかけていた。

『君』はゆっくりと振り返り私を目にいれて、少し驚いた顔をしたあと、照れくさそうに

『君』

ありがとう……

とつぶやいた。

その声に心臓がドキッとし

私はやっぱり、君を好きになった。

それから3年間約束しなくたって、放課後になれば自然と一緒にいた。

きっと両想いのはずなのに。

まな

ねぇ、もう卒業式だね。

私が描いてるのは桜の木だ

『君』

うん、そうだね。

まな

絵完成しそう?

『君』

たぶん。

きみが今、キャンバスに絵を描いているのか、私は知ってる

だって、普段は目を合わせてくれないのに時々こちらをじっと見るから。

そんなの、分からないわけがない。

でも、私は毎日知らないふりをしている

その方が描き終わったあと感動的な雰囲気になるから。

まな

(あぁ、あと1ヶ月で卒業式がやってくる。)

まな

(『君』に聞かないと。)

まな

ねぇ、私たち卒業したら、どうなるのかな?

『君』

大学に、行く

まな

『君』は私のこと、どう思ってるの?

なるべくいつもの口調で言った。

心臓は今にもとびだしてしまいそうだ。

だってこんな台詞告白しているようなものだ。

『君』

………卒業したら………、ちゃんと、言うから

まな

じゃあ、卒業式の次の日、あの桜の下で待ってる

好き。

『君』が好き。、

世界中で1番に心を撃つ2文字の言葉が、今にも声になってこぼれそうだった。

『君』

わかった

『君は少し顔を赤らめながらいった』

今日は、バレンタインデー

まな

(鞄の中には昨日徹夜で作ったチョコレートとクッキーが入っている。)

まな

(今年は思い切って、渡そうか思っていた。)

でもやっぱり閉まったままにしておこう。

だって、「ちゃんと言うから」って言ってくれたから。

まな

私ね、その日『君』と手を繋いで帰りたい

チョコレートを渡すかわりといってはなんだけど、ついそう言ってしまうと、頬を赤く染めてしまう。

『君』

………うん

まな

たのしみ

よく考えたらそれは、チョコレートを渡さなくたって、好きと言っているのと変わらなかったかもしれない。

2はハート15以上で出すよ

ハートよろしくね。

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