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田中
おい山田
山田
なんだよ
田中
お前俺に肉送った？
山田
送ったよ？
山田
あ、もしかして傷んでた？
田中
ちげーよ、なんで急に肉なんて送ったんだよ
山田
いや、ほら俺の実家養鶏場だろ？
山田
それで鶏肉がたまに送られて来るんだよ。
田中
お前｢前にも言ったけど｣みたいなノリで話すけど
田中
全然初耳だからね
田中
実家養鶏場だったんだ
山田
美味いぞ家の鶏肉
田中
鶏肉にしては赤みが強いな
山田
実は親父のオリジナル種なんだ
田中
へぇ
山田
親父が色んな品種を交配させて作った種でさ
山田
一時は経営破綻に追い込まれそうだったんだけど、この品種で持ち直したんだ
田中
すげぇな、お前の親父
田中
早速、晩飯にでも食ってみるわ
山田
おう
夕食後
田中
なぁ山田
山田
どうした？
田中
あれ本当に鶏肉か？
山田
なんだよ、疑ってんのか？
田中
めちゃくちゃ美味ぇじゃねぇか!!
山田
そりゃそうだろ
山田
山田養鶏場の鶏肉は日本一だからな
田中
その辺の鶏肉よりジューシーで
田中
繊維ばった感じもないし
田中
臭みもほとんどなくてさ
山田
落ち着けよ笑
田中
とにかく最高だよ!!
田中
また食べてぇな…
山田
それは難しいな
山田
家の品種は発育も繁殖も遅くて安定して生産できないんだ
田中
まぁオリジナル種だもんな
山田
市場では100ｇ5000円くらいで取引されてんだぞ
田中
マジかよ…
山田
食えただけでも感謝するんだな
田中
ありがてぇ
田中
え！佐藤ボディビル優勝したんだ！
山田
へぇ
田中
マジですげぇな!!
山田
お前好きだもんな
田中
おう！
田中
イケメンだし、背高ぇし
田中
何よりあの筋肉は全国の男の憧れだよなぁ
山田
そうだなぁ
山田
やぁ父さん、元気？
山田父
あぁ
山田父
それより｢高橋種｣はどうだった？
山田
だいぶ好評だったよ
山田父
それは良かった
山田
それでさ父さん、次の交配なんだけど
山田
｢佐藤｣っていう良い肉質の品種がいてさ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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