ウワサ屋

ブクブク､､､、

※公式ではお母さんの名前は 発表されていませんが この話では「茜」という名前で 進めさせてもらいます

僕は、彼女と出会い 結婚をし子供を産んだ

僕は恵まれすぎている

だからこそ──

奏のあのことは 隠さなければ ならない

3年後

〜宵崎奏 4歳〜

あれから3年 奏も立って喋れるようになり 少しずつ妻に似てくるようになってきた

妻は昔から体が弱く 心配をしていが──

静かな村に引越し 奏が生まれてきてくれたおかげが 最近は体調も安定してきている

だが、村は安全という訳では無い 野生の動物は家の近くを ウロウロしてることだってあるし

大切な食料を荒らすこともある

それと同時に村というのは 小さい集落だからこそ 団結力が強くなる

時に頼りになる存在だが 自分たちが村のルールに反する 存在だとわかると

大変なことになる

コンコン

宵崎さんいるかい？

村長の後ろには この村のほとんどの人達が 怪訝な目で見つめている

アンタ達──私達に 何か隠してることがあるよね？

だから 嘘をつくな！！！

きゃぁっ！？

あなた達の子が 「新月」に生まれた

この村では古くからの 言い伝えがあるらしい

新月に生まるる子は天魔の子 天魔の子は始めは常の子なれど ねぶるにつれあやしき力をつけく 天魔の子は長くとも 十三歳までのみ生きらる 天魔の子は、生くるため 他の人の命力を奪ふ そは、人ばかりならず 生類には手をいださむ 人の自我や形を保つことはなく 凶暴なる心延へとなり 見つけし生類を迷ふことなく殺さむ この趣を回避するには 生まれし天魔の子を 二週間より内に殺すこと させば、村は元に戻らむ

つまり、新月に生まれた子は 「悪魔の子」 として 村に厄災を及ぼす

それを回避するには 生まれた二週間後以内には 殺さなければならないのだ

奏は新月に生まれた 彼らの言う──

「悪魔の子」なのだ