たっつん
スッ…と静かになるエンド。
たっつんは……何を思ったのか 真顔で空を見上げた。
じゃぱぱ
響き渡る俺の情けない声。
じゃぱぱ
俺が頑張らなきゃいけないんだ
じゃぱぱ
じゃぱぱ
猛烈な痛みが俺の脳を壊しにきている。
じゃぱぱ
頑張る……か。
俺は何を頑張ればいいんだ……?
ガサゴソ
じゃぱぱ
なおきり
じゃぱぱ
じゃぱぱ
変な声が漏れた、。
そんなことよりなお兄が起きた。
流石だ。あの状況からまた起き上がるなんて
なおきり
フラフラと歩くなお兄。
なおきり
そうだ。まだ生きているんだ。
まだやれる。
なおきり
じゃぱぱ
なおきり
じゃぱぱ
か弱い返事だ。自分でも思う。
意識が朦朧としてきた。なぜ今なのか。
それでも今だけは"寝”てはいけない。
ただ……
じゃぱぱ
なおきり
じゃぱぱ
そこまで言うと なお兄は察したような顔でしゃがむ。
なおきり
なおきり
じゃぱぱ
なお兄は俺のために…泣きながら
頑張って作った笑顔を浮かべてみせた。
その笑顔からは色んな感情が見えた。
「笑うことが辛い。」
初めての感情。
じゃぱぱ
なお兄はたっつんを暗い顔で眺めていた。
たっつんからは何も読み取れなかった。
心がないようにも見える。
なおきり
じゃぱぱ
また泣きながら笑うなお兄。
じゃぱぱ
なおきり
からぴちのメンバーと居るのに
気まずい空気が漂う。
いつになったら…たっつんは…………
その時……
ボワッ……と表すべきか。
不穏な音がどこからか小さく鳴った。
地に這うように動く塵共を見て
奴等は醜い。何度も何度も思う。
たっつん
笑いも吹き出す。笑
その時
たっつん
左目が見えた。
俺の理想郷が広がっていた。 (アルカディア)
その世界は
たっつん
幻想的で 残酷で
最高で
俺の思い通り。
言葉にはできない汚い世界だった。
たっつん
右目の下が光る。
たっつん
"俺”は泣いていた。
理由(わけ)も分からない透明な一粒の涙は
乾くことなく残る。
たっつん
堪えるかのように上をむく。
さっきよりもキレイな色をした空。
左目の影響だろうか。
俺の左目は何を映しているのだろう。
そんなことを考えながら俺は真顔になる。
たっつん
漏れるため息。
左耳から聞こえる声も大きくなり 俺の存在が大きくなっていくような
そんな高揚感を感じる。
たっつん
ニヤける顔。
この世に『無理』なんて存在しない。
全て俺が支配する。
実際それだけの力を"こいつ”は持っている。
キーーーーーーン
左耳が鳴る。うるせぇ。
俺は強く耳を抑える。
よく分からぬ体制のまま下を見渡す。
たっつん
涙?
何かが光っている。
たっつん
たっつん
じゃぱぱ
分かりやすく動揺してしまった。
しっかし……なぜ左耳を抑えている?
じゃぱぱ
なおきり
なお兄は多分気づいていなかったのだろう。
なおきり
立ち上がるなお兄。
その勇敢な背中は俺を動かした。
なおきり
じゃぱぱ
勝手に肩を借りて立つ俺。
立っても何も出来ない。ただ……
わかっていても体はそう動いた。
たっつん
じゃぱぱ
なおきり
じゃぱぱ
なおきり
じゃぱぱ
血を吐いた。人生初めてだ。
それでも意識はある。 俺を包むのは辛い感情だけ。
たっつん
たっつん
たっつん
じゃぱぱ
口を開いてしまった。
漏れる血と本音。
たっつん
じゃぱぱ
腹を蹴られる痛みは何をも超えた。
たっつん
なおきり
完全に足が震えているのが見てわかる。
怖いのはなお兄だって同じ。
たっつん
じゃぱぱ
なおきり
たっつん
なおきり
じゃぱぱ
あまりにも見てられない光景。
たっつんは……
なおきり
じゃぱぱ
じゃぱぱ
片手で折った。
後ろへと倒れるなお兄。
ガンッッ
なおきり
確信。絶対にやばいところを打ってる。
後頭部を打つ痛みは先に実感したばかり。
たっつん
埃と血を払うたっつん。
""死””
その言葉が一瞬脳裏をよぎった。
それだけは絶対に……
じゃぱぱ
バタッ
じゃぱぱ
泣き崩れる俺。
自分で勝手に想像したその一文字に
ここまで心を動かされることはない。
たっつん
じゃぱぱ
たっつん
弱いという言葉が心に刺さる。
本当にその通り過ぎてもっと泣けてくる。
じゃぱぱ
コメント
4件
え、天才?? 語彙力とか、ストーリーが分かりやすくて正直いって尊敬します!!
続き待ってます✨ 最高です