テーブルには山盛りのピザとコーラ、そしてどこから持ってきたのか高級な寿司が並んでいる。
部屋の中は、異世界の住人と俺クロの面々が入り乱れ、カオスな熱気に包まれていた。
ユウマ
······おい、出久。改めて言うが、帰って早々こんな大所帯を連れ込むなんて、お前らしいというか何というか······。

ユウマ
まぁ、無事でよかった。おかえり

緑谷出久
ただいま、ユウマくん!無理を言ってごめんね。

緑谷出久
でも、どうしてもみんなを放っておけなくて······

早乙女夏海
ユウマ、文句を言いながらこれだけの準備したのはあなたでしょ?ありがたく受け取っておくわ

プレゼントマイク
イェェェーイ!こっちの世界のメシも最高じゃんか!なあ、イレイザー!お前ももっと食えよ!

相澤消太
······騒がしい。別の世界に来てもお前声のデカさは変わらんな。

相澤消太
······だが、毒気の無い食事と言うのは、いつ以来か

相澤は呆れた顔をしながらも、どこか安堵した様子で湯呑みをすすっている。
その隣では、ホークスが器用に焼き鳥を串から外していた。
ホークス
いやぁ、こっちの世界は「個性」じゃなくて「異能」って呼ぶんですっけ?

ホークス
縛りがない分、空気も美味しく感じますよ。ねえ、夏海ちゃん?

早乙女夏海
ええ。ここでは誰もあなたを「道具」としては見ないわ。

早乙女夏海
······ただし、ユウマの機嫌を損ねると面倒だけどね

部屋の隅では、元ヴィランたちが異質な空気を放ちながらも、会に参加していた。
トガヒミコ
ねえねえ、ハカさん!この赤いジュース、とっても美味しいです!

トガヒミコ
出久くんの世界、最高!

ハカ
ふふ、気に入ってくれてよかったわ。

ハカ
あなたの「渇き」、この世界なら面白い使い道があるかもしれないわね

荼毘
······反吐が出るぜ。馴れ合いかよ。

荼毘
······だが、あの親父のいない世界ってのは、悪くない

死柄木弔
······壊す必要がないなら、しばらくは付き合ってやる。

死柄木弔
······出久、お前が言った「居場所」とやらを、見せてもらうぞ

緑谷出久
······うん!ここなら、みんな笑って過ごせる。

緑谷出久
僕が、ユウマくんたちが、それを証明してみせるから!

ユウマ
······ったく、湿っぽえのは無しだ!今日は食って寝ろ!

ユウマ
明日からは死ぬほど働かせてやるからな、新入りども!

こうして、異世界の境界を越えた奇妙な家族達の、騒がしくも温かい一夜が更けていった。