姉が壊れる10日前

姉ちゃんはなんとか立ち直ったが定期的に『発作』を起こした

気づいたら生き物を殺し

部屋に持込みないている

その度に2人でお墓を作った

庭にはたくさんの亡骸が埋まっている

だけど、これで姉ちゃんの気が晴れるなら......

もちろん悪いことだってわかってる

それでも僕は......

見て見ぬふりをして姉ちゃんを受け入れたつもりでいた

なんて浅はかな考えをしていたんだろう......

全部......全部僕のせいだ...

あの時包丁を持って見てきた姉ちゃんの目は完全に正気を失っていた

姉ちゃんの刃が僕に向いたことがショックで.........怖くて

逃げ出してしまった

走ったらお巡りさんがいて

姉ちゃんは保護され

精神的に問題を抱えているということで

精神病棟に入った

姉ちゃんを刺激しては行けないからお見舞いは禁止されてしまった

寂しいけれど我慢するしかない......

いつかまた2人で暮らせる日が来ることを夢見て僕も頑張らなきゃ...

正直......中学に行く気力は無いけど......

僕が立派になることを姉ちゃんは望んでいるはずだから

だから......踏ん張れ