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凄くにやにやしました… この作品心臓に悪いですね、笑 思わずベットにダイビングしました 桃くん何から何まで完璧なのに運命の人って…ギャップ萌えです。 それに赤くんもとうとう自分の気持ちを認めたと思うと次を読むのが楽しみすぎてどうすればいいんでしょう笑とにかく面白かったです。今すっごく笑顔です、笑
はみぃ…! あなたはまた神作を爆誕してしまったようだね…😎(((殴 初心な桃くんと赤くんが可愛い… まじで頭の中で情景が浮かんでくる…😇 無理せずに、!はみぃの出来る範囲で!頑張ってね😭 期末も頑張ろ、😭
嫌な習い事あるけどはみぃちゃんの作品が見れるなら頑張れるわ 好きすぎる、この物語……最高!!! 嬉しすぎて『はぁっ!』って声に出るWWW
桃赤
僕の帰る場所
紫
紫
どんどん川の中に入っていく赤くんに
俺は真っ青になりながら
橋から必死に身を乗り出した。
華奢で小さい彼の身体は
直ぐに水の中に沈んでいく。
助けに行こうと
橋を戻ろうとすると
隣で桃色の影が見えた。
紫
と同時に勢いよく上がる水しぶき。
紛れもない王子__桃くんが
橋の上から川に飛び降りたのだ。
彼は一目散に
水をかき分けて
溺れそうな赤くんを
抱き上げて素早く岸に上がった。
そして飛び込む前に
脱いだのだろう
自身のブレザーで赤くんを包み込む。
その一部始終を
俺は目を丸くしながら
あんぐり口を開けて見ていた。
そしてハッと我に返り
彼らの元へ駆け寄りながら
2人に傘をさした。
紫
泣きそうになりながら
顔をのぞき込むと
彼は意識を失っているだけで
ちゃんと呼吸をしていた。
桃
桃
桃
紫
俺がコクコク頷くと
桃くんは赤くんを抱えて
足早に行ってしまった。
赤
ゆらゆらと意識が浮上してきて
ゆっくり重い瞼を開けると
俺はいつの間にか
見た事の無い家のソファーに
ふわふわの毛布をかけられて
寝かされていた。
慌てて起き上がり辺りを見回すと
ソファーの前には
ヒーターがあって暖かい。
自身を見れば
誰かが着替えさせてくれたのだろう
びしょびしょなはずの制服から
大きなダボダボのパーカーを
身にまとっていた。
赤
桃
くしゃみをすると
奥の部屋から部屋着に
ホットミルクを持った彼が
心配そうに出てきた。
その瞬間、
ここは桃くんの家だと理解。
桃
赤
そう言って彼は
俺にマグカップを渡す。
ありがたく受け取りながら
ふと目の前の彼を見ると
髪が風呂上がりのように濡れていた。
そして彼はその濡れた髪を
片手で後ろにかきあげる。
.......
その仕草も絵になるのだから恐ろしい
ボケっとしていると桃くんは
少し怒った口調で言い放った。
桃
桃
あの時、
桃くんが溺れていた俺を助けて
家まで運んできてくれたらしい
今にも泣きそうな顔をして
ハンドタオルで
俺のまだ濡れている髪を
優しく拭いてくれる桃くん。
赤
安心したのか
目が熱くなって視界が滲んだ。
取り留めもなく零れる涙。
そんな俺を
桃くんは優しく抱きしめて
小さな子どもをあやす様に
ポンポンと背中をさすってくれた。
桃
桃
赤
桃
桃
赤
不意にニヤッと笑って
彼は俺がポケットに入れた
猫のキーホルダーを
片手でヒョイっと持ち上げる。
真っ赤になる俺に
桃くんはまたクスクス笑って
俺の手に戻してくれた。
赤
桃
桃
みるみる真っ赤に染まる
桃くんの顔。
赤
桃
桃
赤
赤
桃
赤
桃
紫
赤
次の日
朝のホームルー厶前に
紫ーくんは
ニヤニヤしながら俺を見た。
紫
赤
紫
赤
あれから桃くんは
俺をお風呂に入れてくれて
そのまま夕飯をご馳走になって
そうしたらもう外は真っ暗だったので
断ったのだけれど押し切られ
泊まらせてもらった。
びしょびしょだった荷物は
紫ーくんが乾かして家に
届けてくれたらしく
家に帰った時に弟が受け取ってくれたらしい。
赤
赤
紫
赤
俺が不貞腐れると
彼はケラケラ笑って
直ぐに真剣な表情になった。
紫
紫
赤
桃
放課後。
掃除当番で落ち葉をはいていた俺は
聞こえるはずのない彼の声に
びっくりして顔を上げた。
するとそこには
赤
ユニフォームを着た桃くんと
同様の数人の男子。
赤
桃
桃
赤
桃
赤
赤
微笑んでいつものように
俺の頭に大きな手をのせる彼。
無意識に顔が綻んでしまった。
すると、不意に後ろの男子達が
顔をのぞかせた。
運命の子....?
俺は思わず身構える。
桃
ギロリと俺に向けていた視線を
桃くんは後ろにやり、
そして守るように俺を引き寄せた。
桃くんの友人の1人は
面白そうにニヤニヤして
俺の方を見ながら
桃くんを指さした。
赤
俺にとっては衝撃の一言
てっきりモテるから....
何人もの女の子と....
びっくりして彼を見上げると
桃くんはバツが悪そうに頭をかいた。
赤
赤
''運命の子''
それが
俺だというのか。
沸騰したように
みるみる身体の熱が上がっていく。
桃
桃
桃くんも顔を真っ赤にしながら
友人を小突く。
どこまでわかっているのか知らなけど
桃くんとほんとに仲がいいんだなと思った。
数メートル離れたところで
顧問らしき人が突然こちらに向かって
急に声をはりあげた。
桃くんの友人は
焦って走り去っていく。
桃
少し気まずい空気。
俺はほうきをぎゅっと握りしめる。
赤
頷く俺に桃くんは
まだ少し赤い顔を隠すように
また俺の頭にポンっと手を載せると
小走りに走っていってしまった。
紫
ぼけっとほうきを持ったまま
突っ立っている俺に
紫ーくんがちりとりを持ったまま
こちらに駆け寄ってくる。
紫
紫
おでこに手をやろうとする
紫ーくんの手を
俺は両手で無意識に掴んだ。
赤
紫
赤
ずっと
気付かないふりをしていた。
気付かないふりをしていたかった。
好きに
なってしまった。
長くしすぎたぁ.... タップお疲れ様です。 みんな私のペースで全然大丈夫って.... 優しすぎん!? 1番希望の多かった日曜日か 水曜日にこれから投稿します! 意見の御協力ありがとうございました!