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翌朝。
橙のスマホが、鳴り止まなかった。
通知。 通知。 また通知。
橙
開いた瞬間、目に飛び込んできたのは
短い動画。 ほんの数十秒。
声色。 空気。
全部、はっきり残っている。
コメント欄は、もう制御不能だった。
💬これ、ガチ⁉️ 💬冗談のトーンじゃない 💬独占欲えぐいw 💬かわい。
ジェルは、思わずスマホを伏せた。
橙
グループLINE
紫
青
黄
赤
橙は、しばらく返信できなかった。
橙
同じ頃。
桃は、静かに切り抜きを見ていた。
動画を巻き戻す。
何度も。
桃
表情は、落ち着いている。
桃
焦りはない。
後悔も、ほとんどない。
紫が電話をかけてくる。
紫
紫
桃
桃
紫
紫は、息を飲み込んだ。
桃
控え室。
ドアを開けると、 そこにはいつも通りの桃がいた。
桃
名前を呼ばれただけで、 肩の力が抜ける。
橙
橙は、先に言った。
橙
桃は、首を振る。
桃
桃
一歩、近づく。
桃
声が柔らかくなる。
桃
収録後、メンバーが帰り、二人きり。
夜の静けさが、落ちてくる。
橙は、椅子に座りながら言う。
橙
橙
橙
橙
桃は、橙の前にしゃがんだ。
視線を合わせる。
桃
桃
橙の目が揺れる。
桃
桃
桃
橙の手を、両手で包む。
桃
桃
橙
橙は、視線を逸らしながら言う。
橙
橙
桃は、即答した。
桃
桃
桃
その言葉に
橙の肩が、少し震えた。
桃
桃
桃
橙が苦笑する。
橙
桃
桃
橙は、笑った。
橙
橙は、桃の肩に寄りかかる。
橙
橙
桃は、静かに答える。
桃
桃
切り抜きは、消えない。
噂も、止まらない。
でも。
この空間だけは、 誰にも触れさせない。