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ある夜
エマと出会った
話してみると
エマは病気らしい
だから長い間外には出られず
夜空を眺めることしかできなかった
エマ
僕は微笑んだ
そして手のひらに小さな光を乗せてみせた
リオ
エマがそっと手を伸ばす
すると
光の粒はふわふわと舞い上がり
彼女の指先に吸い込まれるように消えた
不思議なことが起こった
エマの頬にほんの少しだけ赤みが戻った
エマ
驚いたように目を見開き
しばらくその感覚を味わっていた
それからリオは毎晩
エマのもとへ星の光を持っていった
するとエマの体調はどんどんよくなり
ついには家の外へでれるようになった
村の人々はそれを奇跡と呼んだ
リオは言った
リオ
エマが元気になった後も
リオは星を集め続けた
なぜなら
誰かのために光を届けることが
自分の幸せでもあったから
ある夜
リオが空を見上げると
星たちがりおに向かって
瞬いているようにみえた
まるで
ありがとう
と言っているかのように。