橙 side
ジェル
気づいたら眠っていたらしく、俺はソファに横になっていた。
横になっていた体を起こして周囲を見渡すと、愛しい恋人がリビングに入ってきた。
ジェル
遠井さん
伸ばした手をパシッと叩き落とされる。
その行動が予想外過ぎて、固まってしまう。
ジェル
遠井さん
遠井さん
遠井さん
ジェル
本当に、急だ。
頭が追いつかない。
ななもり。
さとみ
ジェル
莉犬
ジェル
ころん
るぅと
ドンッと胸を押される。
暗い暗い奈落の底に向かって落ちていく。
目に映るのは、軽蔑した目で見てくる家族たち。
じわ、と涙が溢れる。
ジェル
本当にどうしようもなくて、ただ母音を零すしか出来なかった。
そんな中、頭に響いたのはさっき聞いた鈴木の声。
『 ざまぁ 』
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ミンチ機……ニコォ……(←あヤバいオーラ出とる)