ピッ...ピッ...
一定のリズムで刻まれる不穏な音。
しかしそれは
もう俺には届いていなかった。
sho
(.........もうすぐ、か...)
目もまともに開くことが出来なくて
仲間の呼び掛けも聞こえない。
感覚もなくなってきた。
それは
「もうすぐ死ぬ」
その事実を突きつける。
sho
(.........)
最後に言いたい
自分の全てを出しきって終わりたい
力を振り絞って出した一言
sho
.........
sho
___
外の光が差し込んで
みんなの笑い声とともに
空が笑っていた日
kn
sho?
zm
大丈夫か?
sho
...え、なに?
ut
顔色悪いで?
zm
体調悪いん?
sho
え...
そういえば、今日は朝から頭が痛い。
倦怠感、たまに吐き気もあった。
sho
あー、大丈夫やで
sho
で、何の話しとったっけ?
kn
あぁそうやそうや
kn
ほんであの時大先生がな......
ut
その話やめろやw
zm
えーなになに?w
sho
...w
後でsnのところに行ってみるか。
sho
......ぇ...?
告げられた一言は
あまりにも残酷だった。
状況が呑み込めなくて
理解するのに時間がかかった。
sho
今......なんて...?
sn
.........
sn
この病気は
sn
治せないよ。
sho
なん、で...
sn
治療法がない
sn
それだけだよ。
sho
し、死ぬ、ん?
sn
.........
sn
もってあと5年ってところ、かな。
5年
長いようで短い年月
信じたくなかった。
sho
そっ、か
sho
俺...あと5年しか生きれへんのか
sn
.........
sn
......ごめ、ん
sho
...?
自分の足を睨みつけていた目をsnに向けた
sho
sn...?
sho
なんで、泣いてんの...?
sn
ッ...
sn
ごめん、shoッ...
sn
今、は...
sn
"仲間"でも......いいかなぁッ...
初めて見せた泣き顔
その顔は
寂しいような
切ないような。
騒ぐことはせず
ただ静かに
涙を流す。
みんなに対しての優しさが
溢れ出していた。
sho
!!
sho
......
いつも"医者"を頑張ってくれるsnに
俺は精一杯の
本物の
笑顔を贈る。
sho
ええよ
sho
sho
ありがとう...
消えゆく意識の中
最後まで世話をしてくれたsnに
最後までそばにいてくれたみんなに
人生最期の言葉を贈る。
sho
......あり、が...とう...