ころさと（短編集）

今日、帰っている途中ころんを見た

でもさ、あいつ女の人と居たんだ

手なんか繋いじゃって

嬉しそうにしやがって

あれがこの前言ってた彼女？

可愛くなくない？

確か顔が好きって言ってたよな？

見る目ねぇな

絶対俺の方が、、

え、俺、今なんて…

その日俺は家に帰れなかった

あいつとは1年半前からシェアハウスをしている

ほぼ毎日一緒にいたのにいつ彼女 なんてつくったんだよ

どっちに、なんて

決まってんだろ

俺はころんに先越されたのが、、。

でも、確かに

俺がいるのに、とも思ったよ

いや、でも、流石に、、

え、じゃあ、なに、

俺はあの女にころんを取られたのが 悔しかったの？

だったら、あの感情は

ただの俺の独占欲？

やばい

急に体が熱くなってきた

なんか心臓もドキドキいってるし

俺はころんのことが好きなのか？

もう、料理の味なんてわかんねぇよ