あの日。夏の終わり。
俺の生きる意味は
無くなった。
でも…、でも…
空にいる君がまだ俺に
”生きて”って言ってるみたいで
中々首を吊れなかった。
優しい空にまだあの夏を見ていた。
rd
暮れる夏はにじむ花の様。
pn
rd
rd
pn
夢はそこで途絶えて。
rd
ガバッ(起き上がる音
rd
rd
rd
rd
rd
でも…、目を閉じると
まだ鮮明に
あの淡く優しい夏を覚えていた。
また、夢を見た。
rd
pn
夏の夜。七月七日。
rd
rd
…夢か
rd
7月。ただ意味のない毎日を繰り返して
君の夢をただ見るだけ。
rd
ドォオオン
rd
ガラッ(カーテンを開ける音
rd
花火の音が聞こえて。
君が囁くように。木漏れ日の様に。
失った君を夢だというなら
思い出ばかり夢に見ていた。
rd
rd
ここで君と想いを話し合ったなぁ。
rd
居たかったなぁ、
いつの間にかまた夢に落ちて。
君と一緒に花火を見ていた。
rd
pn
rd
pn
pn
pn
当たり前のように君はいて。
rd
pn
ただ君の名前を呼ぶことしか出来なかった。
rd
pn
pn
rd
pn
rd
rd
pn
それでも夢は終わるから。
rd
rd
でも横からは微かに君の気配がして。
rd
無理やり笑ったんだった。
rd
rd
rd
rd
終末の日だったんだろう。
また、夢を見て。
今日で俺の世界が終わりでも
まだ夢を見ていたいから。
でも、彼方に行けたら
rd
会えるのかな?
ザブッザブッ
rd
rd
rd
終末。夢の中の君へ。
rd
rd
残花、夏を見ていた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!