浮遊 凜々
んー……あ、そういえば、
どうやって魔法学校に行くの?

肝心なことを聞き忘れていたことに気づき、叶ちゃんと藍くんに聞く。
叶ちゃんは真面目な顔のまま、口を開いた。
叶
それは……今説明するのは難しいですね。まあ、行けば分かります

浮遊 凜々
な、なるほど……

浮遊 凜々
(ますますどんな所なんだ!?)

藍
……あ、あの

藍
ぼ、ボク達……

叶
藍!

藍
……っ!(ビクッ

藍
……ごめん、なさい

叶
……会った初めての人なんだから

藍
……うん

浮遊 凜々
……?

何が何だかよく分からなかったけど、二人の事情があるんだな、ということだけ察して、黙っておいた。
叶
あ、そうそう、一つ、魔法界に行く上で話しておかないと行けないことと、
渡さないと行けないものが

浮遊 凜々
……?なに?

叶
話さないといけないことから言いますね

叶
魔法界には、
『シャイン』と呼ばれる魔法使いと、
『シャドウ』と呼ばれる魔法使いが居ます。

浮遊 凜々
シャインと……シャドウ……

叶
はい。
シャインは光。
シャドウは闇の魔法使いです。

叶
まあ、おとぎ話として政府からは処理されてますが

浮遊 凜々
(魔法界にも政府ってあるんだ……)

叶
ですが、いる可能性がない、ということは、

叶
いない可能性もない、ということです

浮遊 凜々
……つまり、

浮遊 凜々
シャインとシャドウは居るかもしれない……ってこと?

叶
はい。

浮遊 凜々
うーん……
でもなんか光と闇って言われても……

叶
あー……
分かりやすく言うと、
シャインは人を救う魔法使いで、
シャドウは人を襲う魔法使い、
みたいな感じです。

浮遊 凜々
なるほど……

叶
そして、もしシャドウに出会ってしまった場合、
これを

そして、叶ちゃんは、小さな袋みたいなのを差し出した。
中を見てみると……
浮遊 凜々
……小瓶?

叶
はい。
その蓋を開けると、シャインが残した光の魔法の痕跡を使うことが出来ます

浮遊 凜々
なるほど……

浮遊 凜々
あ、じゃあ、渡さないといけないものってこれ?

叶
はい

叶
……さて。
準備は整いましたし、行きましょうか

浮遊 凜々
うん!楽し……

お母さん
凜々?もう出発なの?

浮遊 凜々
あ、
