[ ATTENTION ] 4 病み 5 × 4 6 × 4 表現有 三兄弟設定 学パロ NMMN FICTION
「 そういえば、この前のテストどうだった? 」
今まで賑やかだったリビングに響く 母親の声
俺はその声が酷く嫌いだ
だが、二人の兄はそんなことは無いようで いつもいつも幸せそう
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5
「 あら、流石ねぇ〜!さすが“ 私の子供 ”たち 」
そうやって3人で笑ってて 俺は一人黙ったまま
逃げたいけど逃げられない この空間がただただ地獄としか言いようがなくて
「 ‥で? 」
「 お前は? 」
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身体が怯えているのは勿論の事
開きにくい口を無理矢理開ける
そうしないと
また
殴られる
4
「 は? 」
「 何で?どうして? どうして貴方は私の望み通りにしてくれないの? 」
「 ねぇ、何で? 」
4
やめてよ お兄ちゃん達がいる前で俺を怒らないで
出来損ないの弟が怒られてるって 哀れな目で見られるだけなんだから
もう嫌だって 逃げ出したいって
お兄ちゃん達に助けを求められたら どれだけ楽なのかな
ドンッと鳴った音から察するに 母がイライラしながら出掛けたのだろう
幸いだった
殴られなくって良かった
ただ、それだけしか考えられないほど もう疲れてしまったのかも知れない
ゆっくり手に伝う 赤い存在証明
頬にふる大量の雨
開いている窓から入ってくる風が 濡れた前髪を揺らす
机の上には大量のプリントやら資料やら
本棚にはぎっしりと収納されたテキスト
傍から見たら 努力をしている学生の部屋だろうに
その努力はどうやら俺の親には刺さらないらしい
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どうして
なんて俺に聞かないでほしい
俺のほうが聞きたいよ
どうして俺のことは愛してくれないの?
何度も何度も思った
3人とも同じ日に産まれたんだから 3人とも平等に愛されるんじゃないの?
3人ともそれぞれの個性があるんじゃないの?
その個性を認められてもらえるんじゃないの?
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運動は優れているとは言えないけど 頭が良くて 愛想が良くて 友達がいっぱい居て お母さんに愛される青髪の彼
秀才とまではいかないけど 運動神経抜群で 人に優しくできて 家族思いで お母さんに愛される黒髪の彼
俺の憎くて それでも嫌いになれない兄達
『『 ないこ 』』
酷く優しい声 大好きな二人の笑顔
いつも俺の背中を押してくれた優しく大きな手
時には俺を導くように手を差し出してくれて
好きも嫌いも伝えられたら
でもクラスのはみ出し物で 家族の中の中古品で 社会のゴミとまで言われた俺だ
きっともう、用済みだよね
ばいばい
が辛いから
またね
って残して
静かに沈んでいくね
大人になりたかった
薄暗くて何もない所に独り
誰も知らないこの場所
もしかしたら来てくれるかも
なんて もう思わないけど
青い海が黒い影を揺らして
4
後ろから感じた体温が2つ分だったのは きっと気の所為
コメント
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続きってありますか?
青い海と黒い影っていうのはifくん達のことですね?