テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ユイ
ユイ
ユイ
胸の奥にある切ない恋心と祈りが、深い眠りの中へと溶けていく。 すると突然、真っ暗な意識の底で、鈴の音を転がしたような、大人っぽくて美しい女性の声が響き渡った。
???
???
ユイ
???
???
???
夢の中の結衣は、驚きつつも胸を躍らせる。だけど、ふと疑問が浮かんだ。
ユイ
ユイ
???
???
???
???
???
それは、前まで動いていた「偽物のユイ」と、本物の魂を持つ「結衣」の中身をゴトッと入れ替える、次元の薬のような奇跡だった。
【朝:変わらない愛と、鏡の魔法】 ――朝。 鳥のさえずりで、ユイはうっすらと目を開けた。
ユイ
ユイ
ユイ
壁に掛けられた綺麗な鏡を見た瞬間、ユイは息を呑んだ。
鏡の表面が水面のように揺らぎ、そこへ結衣が描いたはずのミアちゃん、クレアちゃん、リーシャ、エイルたちが、こちらを優しい表情で見つめる幻覚が映し出されたのだ。
ユイ
次の瞬間、鏡がまばゆい光を放ち、ユイの小さな体を包み込んだ。 光が収まり、もう一度思い切って目を開ける。 部屋の空気の匂いが違う。
吸い込んだ空気が驚くほど新鮮で、ベッドのシーツに触れた指先にも、現実以上のリアルな感覚があった。本物の世界に来たのだ。
リビングへ向かうと、いつもの声が響く。
ママ
ユイ
パパ
お姉ちゃん
ユイ
現実世界での大切な家族の存在も、その温かい性格も、この世界では何一つ変わっていなかった。ユイは心の底からホッと安心する。
朝ごはんの席につくと、ママが当たり前のように微笑んだ
ママ
ユイ
お姉ちゃん
パパ
ユイ
ユイ
混乱しながらも、嬉しさで胸がはち切れそうになる。急いで洗面所へ向かい、改めて鏡を覗き込んだ。
そこに映っていたのは―― 綺麗な金髪セミロング。ぱっちりとしたお目々に、透き通るような青と赤のオッドアイ。背も低くて、どこからどう見ても守ってあげたくなるような、可愛いアニメの姿になった自分だった。
ユイ
恐怖は全くない。むしろ、この愛おしい世界を思い切り楽しんでやろうという勇気が湧いてくる。
ユイ
ユイ
ユイ
作者としてのカンペキな知識に基づいた、ずる賢くも可愛い安心理論が完成した。
【登校:運命のディスタンス】
制服に着替え、意気揚々と家を出たユイ。
ユイ
しかし案の定、極度のドジを発揮して速攻で道に迷う。
ユイ
キョロキョロと小柄な体を揺らして焦っていると、後ろから低くてクールな、だけどどこか甘さを含んだ声が聞こえた。
ミア
振り向く。 そこに立っていたのは、紺紫色の美しいロングヘアを揺らし、少し長めの前髪の隙間から、濃い紫色のジト目を向けたカッコいい美人――ミアちゃんだった。
ユイ
その瞬間、ユイの視界の背景はすべてピンク色のハートマークで埋め尽くされ、ミアちゃん以外の景色が一瞬で見えなくなった。完全に推しを前にした限界オタクであり、恋に落ちた乙女の顔になる。
ユイ
ミア
ミア
前までの「器だけの偽物のユイ」は、ミアちゃんのことを普通の友達としか思っていなかった。だからこそ、本物の魂が入ったユイの熱い視線とデレデレ感に、ミアちゃんは朝から心臓が飛び跳ねるほどドキドキさせられていた。
【教室:個性豊かな日常のパルス】
二人が並んで教室の扉を開けると、そこには結衣がノートに描き出した個性豊かなキャラクターたちが揃っていた。
リーシャ
エイル
クレア
クレア
クレア
ユイ
ミア
ミア
クレア
勘の鋭いクレアは一瞬違和感を覚えたものの、誰もユイの中身が入れ替わったことなんて怪しまない。ただ、「今日のユイはいつもより一段と可愛くて、ミアのことが大好きなんだな」と微笑ましく見守るだけだった。
この瞬間こそが、前までの「器だけの偽物」がいかに不完全だったかの証明だった。作者自身の熱い想い、ミアちゃんへの本物の恋心が宿って初めて、この世界の「主人公・ユイ」は完成したのだ。
ミア
窓から差し込む朝の光の中、本物のユイとしての、最高に愛おしくて尊い物語が、今ここから幕を開けたのだった。
⸻ ユイ(心の声) 「ユイ、ほんとうに…」 ユイ(心の声) 「この世界に来ちゃったみたいなのだ…!」 ⸻ そして思う。 ユイ(心の声) 「自分で作った物語に転生しちゃったのだ、これからどうしたらいいのだー!?✨」 ⸻
✨第1話・完✨
#受け攻めどっちもおるよ
#参加型募集
田中なす@思想強め
146
はむ
677
130