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et（幼少期）
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mf（幼少期）
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俺には、二人の幼馴染がいた
名前は、どぬくとえと
俺らはあだ名で、「どぬちゃん」「えとちゃん」「もっくん」と呼び合っていた
とても小さいころからの仲で、
えとちゃんは良かったんだけど、
俺の名前は発音しにくくてこうなって、
どぬちゃんは、はじめ女の子だと勘違いしていて、そしてこうなった
mf（幼少期）
俺らはすごく仲が良くて、
毎日のように遊んでいた
毎日が幸せだったんだけど、
俺には少し、気がかりがあった
mf（幼少期）
またか、…
俺は軽い嫌がらせを受けている
たまに筆箱がゴミ箱に入っていたり、
体操着が泥で汚されていたりする
たまに、偶然のふりをして殴られる
…かなり強くて、たまに傷とかあざとかできちゃうんだけど、
まぁ、二人には隠してるんだ
犯人はわかってる
朝陽
mf（幼少期）
クラスの男子グループのボス、朝陽だ
別に俺はその中にも友達はいるし、孤立しているわけではないし、
あんなに大人数で、浅い友情で付き合うつもりはない
それに、どぬちゃんとえとちゃんがいたからね、
別に加わる必要なかった
従わない俺に朝陽は我慢がならなくなったのか、
一人で、よく俺に嫌がらせをしてくる
それも、わざと自分がやったと分かるように
クラスを敵に回すから、先生には相談できない状態を作りつつ、自分の傘下に入ればやめてやるとアピールしてくる
性格が悪い
少し辛いけど、二人にはまだ言っていない
まぁ、いずれ収まるだろうしね、
mf（幼少期）
さて、教科書探そ、
mf（幼少期）
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～空き教室～
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mf（幼少期）
そうだ…
ゴミ箱に入っている可能性、忘れてた…
黙ったままの俺を不審に思ったのか、
どぬちゃんが口を開いた
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朝陽
その時、ちらりと教室の中を、
にやりと笑った朝陽が覗き込んだ
どぬちゃんは、その顔で確信したのか、
dn（幼少期）
朝陽
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朝陽
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朝陽
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朝陽
朝陽
dn（幼少期）
朝陽
彼は不服そうに告げた
どぬちゃんは納得がいってなさそうだけど、
俺が笑って抑えた
これからも、隠し通せれば丸く収まるのだと思っていたが、
朝陽が去っていくときに見せた、
憎たらしそうな顔が
すでに、この俺らの物語の終焉を指示したのかもしれない
それから、一週間ほどたった
あれから嫌がらせもなくなり、
まだ幼かった俺はすっかり安心しきっていたころ、
それは起こった
俺が３人での待ち合わせ場所に向かおうと歩いていたら、
少し先に、どぬちゃんの姿が見えた
かけよって、声をかけようとしたけれど、
角を曲がってしまった
俺も慌てて角を曲がった
その時、
ﾄﾞﾝｯ
dn（幼少期）
朝陽
mf（幼少期）
ｷｷｰｯ
ﾄﾞﾝｯ
耳をつんざくような高いブレーキ音が、静かなあたり一帯に響いた
俺の目の前は、深紅に染まった
さっきまでどぬちゃんが立っていた場所の少し前を、トラックが走り去る
してやったと醜く笑う、朝陽が見えた
俺は、その場にへたりこんだ
少したって、ようやく状況が理解できた時、
どぬちゃんは目の前で倒れ、動かなくなっていた
俺のせいだ…
俺が弱くて、
もっと大丈夫に見せられなくて、
どぬちゃんに、やめるように言わせちゃったから、
どぬちゃんは、目につけられて、
朝陽に、押された…
もう野次馬が集まっていて、
救急車も呼ばれて、どぬちゃんは運ばれていった
et（幼少期）
mf（幼少期）
mf（幼少期）
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mf（幼少期）
そう、全部俺のせい
弱くて、情けない俺のせい…
俺のせいでｯｯｯ、
…その叫びが、俺の心が壊れる合図だったのだろう
その日から１年ほど、俺は家にこもっていた
後から聞いたが、どぬちゃんは一命をとりとめたが、まだ意識は不明で、記憶喪失になっている可能性が高いらしい
えとちゃんも、家によく来てくれたみたいだったが、
俺はそんなことを気にする余裕がないほど、追い詰められていた
そして、その一年の間に、
えとちゃんは少し遠いところに引っ越しをして、家もわからず小学校も変わってしまい、
会う手段がなくなった
後には、
包帯でぐるぐるに巻かれた心と、
情けなくて、弱い俺だけが残った
そして、中学校で再会したとき、
dn
前と変わらない君の笑顔に笑えなくなって、
今度こそは守り切りたいと思って、
傷つけるのが怖くて、
俺は、何も知らないフリを、
俺らの幼少期の物語なんてなかったフリを、
”どぬちゃん”なんて居なかったフリを、
”どぬくさん”が嫌いなフリを始めた
ただ、
自分にだけは、嘘をつけなかった
mf
mf
mf
dn
もふくんが、静かに口を閉じた後、
止めることができない涙がこぼれおちた
あぁ、そうだ、
そうだったじゃん、…
なんで、俺、
”もっくん”のこと、忘れてたんだろ…
dn
mf
dn
mf
mf
mf
俺は、もふくんに抱き着いた
少し痛む左足のことなんて忘れて、
もふくんは、
俺のことを、少しすまなそうにして、ためらいながらも受けとめてくれた
少したって…
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mf
et
ﾊﾞﾀﾝ
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mf
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mf
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mf
mf
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mf
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dn
mf
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dn
mf
…”友達”ね、
君は知らないんだろう？
図々しくて、自分勝手な
俺の想いなんて、
少し枯れたシオンの花が、
窓際の花瓶に置かれていた
コメント
17件
まじで最高！ シオンって花言葉で選びましたか、？ シオンの花言葉が今回の作品に少し関係がありそうだったので、
どぬカッコよすぎる、、幼少期可愛いすぎて❤️最高愛すぎる花言葉もロマンチック💕でやばい感動🥹この先 楽しみすぎる
朝陽〇しに行きますー！🔪🩸
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