赤
桃
事の発展は些細な事
本当に些細な事なの
最近…って言うか何ヶ月か前からずっとさとちゃんは冷たかった
もうすぐ付き合って6年が経とうとしていた時さとちゃんがゲームをやってて、話しかけても無視
我慢しきれなくてテレビの電源を切ってしまったのが始まりだった
赤
桃
赤
ブチっ
赤
桃
俺だって悪い。でもちゃんとさとちゃんが俺の話を聞いてくれればこんなことにはならなかった
赤
桃
赤
桃
赤
赤
桃
赤
桃
リビングを出て、今日はやたらと長い廊下を歩いて、玄関に着くとつーちゃんやヒナ達が俺を追って来てくれて少し頭を撫で、靴を履き、玄関のドアを開き、閉じる
ここまで来ても来ないんだね…
そして歩き出す
前にいた家はもう解約して売ってしまっているため何処にも行く宛もなくただただ歩く
しばらくするとポツ…ポツ…と雨が降り始め外に出て始めて上を向く
だんだんと強くなっていく雨
それと同時に俺の心も弱く崩れ落ちていく
雨宿りなんてする気すらもなく、ただただ歩く。すれ違う人、追い抜く人、全部の視線が痛い
どうでもいいけど
数十分歩いているとある公園が見えた
名前を見ると「苺公園」と書かれていてそんな遠くまで来たんだ。なんて呑気なことを考えながら公園に入り近くにあったブランコに乗る
地面に足をついたままゆっくりゆっくりと小さく漕ぐ
雨は強くなる一方で周りには誰もいない
ザーーッという音とブランコを漕ぐ音しか聞こえなくて、自然と冷たい雨ではなく暖かいものが頰を伝った
なんで俺あんな馬鹿なことしたのかなぁ…
迷惑かけないって決めたのに…
俺が悪いのに…勝手に電源切って、あんなに怒って、泣いて、さとみくんだって疲れてたのに、毎日投稿頑張ってるのに…迷惑しかかけてない
情けな…
『さとちゃんと付き合わなきゃよかった』 『ああ、俺だってお前と付き合って後悔したよ』
そんなこと言われたって当然だよね…
ごめんね…ごめん、なさい…
もう…さとちゃんって呼べないな…
あんなこと言わなければ今頃仲直りできてたのかな…ごめんねって、言い過ぎたって、そしてまた笑いあえたかな、?
なんか聞こえる…………でも雨の音で分からない
どうせさとみくんなんて来ないし。来るわけないか
桃
赤
さとみくんの声が聞こえて聞こえた方向を向くと勢いよく抱きつかれた
桃
赤
桃
赤
桃
赤
桃
赤
桃
桃
赤
桃
と言いながら俺の肩に顔をぐりぐりと押し付ける
赤
桃
赤
桃
桃
そう言いさとみくんは頰をぷくっと膨らませる
こんな時でも可愛いと思ってしまう
赤
桃
赤
俺がそういうと彼は満足したかなそうにニコッと笑い「さ、帰ろ?」と手を差し伸べてきて俺は「うん!」と言いその手をとる
いつのまにか雨は止んで空には綺麗な虹が架かっていて2人で綺麗だねって笑い合いながら歩いた
後日2人して風邪をひきなーくん達に看病されました!!風邪が治ったらな組とる組の説教が待ってるなんてまだ知る由もない
~ end ~
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