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A new story begins

虎杖 悠仁

そんな事が…、

君のその苦しそうな顔を見るのも辛いよごめんね

羽 瀬 月 乃

でも関係ない過去は過去なんだから

羽 瀬 月 乃

私はこの世で1番幸せを望んじゃいけない人間だよ

釘崎 野薔薇

そんなこと…

否定しようとしてくれてありがとう、でもできるわけがない、

羽 瀬 月 乃

だから君達に殺してもらおうと思って

伏黒 恵

…そんなこと出来るわけ

ごめんね、辛い思いさせて

羽 瀬 月 乃

五条先生ならやってくれるよね、

五条 悟

…月乃、お前はどうしたい

聞かれても言えるわけが無い。

羽 瀬 月 乃

…もうどうでもいいよ、笑

沈黙が響く

初めに口を開いたのは虎杖君だった

虎杖 悠仁

じゃあさお前はさ幸せな時間が一瞬もなかった??

君の真っ直ぐな言葉に心を打たれた

羽 瀬 月 乃

…!

虎杖 悠仁

望まなくても幸せはあったんじゃないの??

雫と過ごしたこと。みんなと買い物や水族館に行ったこと。

確かにそうだ。私は馬鹿だな

五条 悟

改めて聞く、どうしたい?

そう聞く先生の眼は真剣だった

本当は────────

 

羽 瀬 月 乃

もっとみんなと色んな場所に行って、もっとみんなと沢山話して、

羽 瀬 月 乃

ずっと皆と一緒に居たい、

言葉が心の奥から溢れてくる

涙が零れ落ちて、溢れて止まらなかった

釘崎 野薔薇

なら一緒に行きましょうあんたを苦しめてる元凶を倒しに

皆は手を差し伸べてくれた

羽 瀬 月 乃

……うん、!笑

その手を振り払うなんて出来るわけなかった

羽 瀬 月 乃

元凶、お父様は多分、このビルの最上階にいる

虎杖 悠仁

なら目指すはそこだな!

いつもの声だ、安心する

伏黒 恵

…行くぞ

釘崎 野薔薇

言われなくても分かってるわ

やっぱり仲間ってすっごく暖かい。

今度こそ、私を光の差す方へ導いてくれたみんなを守ろうと決めた

例え何があっても。

4F

執事

月乃嬢お戻りください。

4Fに行くとこれまで育ててくれた執事がいた

羽 瀬 月 乃

ごめん、生憎もう戻れない

執事

そうですか、ではここでさようなら

羽 瀬 月 乃

彗月呪法────玥

床に紅い血溜まりが広がってゆく。

私は執事が持っていた銃を懐に仕舞った

虎杖 悠仁

いいのか…?殺しちゃって

不安そうに此方を見つめる彼

羽 瀬 月 乃

もう今更戻れない。

羽 瀬 月 乃

最期までやりきるって決めた。

虎杖 悠仁

…そうだな

あどけなく微笑む虎杖君の顔は引きつってた。

ごめんね。目の前で人を殺して、

〇〇‪‪‪‬‪‪‪‪‪‪‪‪✕‬‪‪‪‬‪‪‪‪‪‪‪‪✕‬年 8月6日。 今度こそ何があっても守ろうって思えた。 私を光の差す綺麗な海へ導いてくれる人たちだ。 そんな人達が何処までも何時までも生きられる ようなそんな世界を創りたい。 恐らくこれで最期だ。もう戻れない。 何があっても絶対に守りきる。 雫の呪いも。

次回最終回

Continued next time

深 海 色 の ダ イ ア リ ー

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