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ユウリ

(どうしてホップはあんなに優しいのだろうか)

ユウリ

(ホップは昔から私を見ると笑ってくれる)

ユウリ

(増してや落ち込んでいた時なんてビートに敗北した悔しさではなく兄に迷惑をかけてしまう自分の不甲斐なさに悩んでたらしい)

ユウリ

(そして最終的にチャンピオンという夢を諦め新たに夢を見つけた)

ユウリ

(誰よりもチャンピオンを望みずっと追い求めていた決勝は準決勝という形で終えた)

ユウリ

(そして誰よりも悔しかったはずなのにそんな現実を受け入れ私に応援までしてくれた)

ユウリ

(それから前と変わらずいつものように接してくれる)

ユウリ

(どうしてそこまで優しいのか、会う度に思う)

ユウリ

(・・・・・・どうして)

バッ

ホップ

どうした?元気なさそうだぞ・・・?

ホップ

最近忙しいし疲れてるだろ・・・・・・無理すんなよ。

ユウリ

!?えっあっ

ユウリ

私は大丈夫だけど・・・それよりいつからそこに!?

ホップ

?・・・・・あぁ。ついさっき来たぞ。

ホップ

お互い時間取れたのは良いけど・・・

ホップ

気を付けるんだぞ?

ユウリ

そうだよね・・・。

ユウリ

なんかごめん・・・・・。

ジッ……

ホップ

実は話したいことがいっぱいあるんだぞ!

ホップ

今日は楽しむぞ!

ユウリ

(あぁ。やっぱり)

ユウリ

(表に出さないだけでホップはまだ悩んでいるだろう)

ユウリ

(それを見ていて胸が張り裂けそうな程苦しい理由が分からなかった)

ユウリ

(でも今ならわかる)

ユウリ

(ずっと同じ時間を一緒に過ごしてきた彼を好きになっていたから)

ユウリ

(────だから私が今できることは)

ユウリ

(あなたの笑顔に応えることなのかもしれない)

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