かなでは目を覚ますと見知らぬ天井が視界に広がる
オールマイト
かなでくん!目を覚ましたんだね!
オールマイト
良かった……
毒島かなで
お、とう…さ
毒島かなで
けがは?
相澤消太
自分の心配より他人の心配ってか
毒島かなで
あい…ざわ、せん…せ
オールマイト
もう少し早く私が着いていればかなでくんと相澤くんが怪我を負う事もなかったのに
オールマイト
オマケにかなでくん達を助けるつもりが逆に助けられてしまった
毒島かなで
す……みま…せ
毒島かなで
少し…寝て……も…いい…ですか
オールマイト
あぁ。すまないね。相澤くん
相澤消太
……はい
オールマイトと相澤はは集中治療室から出た
かなでは酸素マスクをつけていたから上手く喋れていなかったが
あの酷い状態で会話が成立していた事に医師達は驚いていた
オールマイト
君も怪我が酷い
オールマイト
今日は休んでくれ
相澤消太
分かりました
相澤は病院を後にした
オールマイトは近くにあったベンチに腰掛ける
オールマイト
(かなでくん…相当怖かった筈なのに、痛かった筈なのに)
オールマイト
(あの毒…打った時に分かったよ)
オールマイト
(相当頑張って作ってくれたんだと)
オールマイト
(そういえば、あの箱に手紙が)
オールマイトは緑谷に渡された箱を開け手紙を取り出す
オールマイトへ
この毒は僕が何年も掛けて作った毒です
多分この毒を使ったと言う事は命の危険ががあった時でしょう
この毒は麻薬と同じなので何度も服用は禁止ですよ
と、言ってもこの箱には1個しか毒は入ってませんけどね
オールマイト。約束してください
絶対死なないでください
生きててくれないと僕は1人ぼっちですよ?
僕の私情ですが、もう家族を失う悲しみなど味わいたくない
だから、いつも通りのあの笑顔で平和の為に戦って下さい
かなで
オールマイトはこの手紙を読み終えクシャッと握りしめ額に押し当てた