多分ふかーい内容となっております
屋上にて
srrさん目線
お前なんか人間じゃねぇ。
何回言われた言葉だろうか。
思い出しきれないほど、何回も。
srrさん
殴られて赤くなっている頬を押さえる。
今はもう授業が始まってる時間。でも関係なく屋上に1人寝そべる。
srrさん
どこまでも青くて、雲一つない。
自分もこの空と一緒になれたらなぁ。
まぁどうせ
俺の事を気にかけてくれる人間なんて、いないんだから。
と、目を瞑ろうとした時
???
後ろの方から声が聞こえた。
透き通った声で、か弱そうな声量。
srrさん
2年のバッジがついているから、年下だろう。
???
すとん、と隣に座ってくる。
???
srrさん
mfくん
srrさん
mfくん
ふわふわしながら喋る。
srrさん
mfくん
ぱっと見、顔も美形だし、背も高いのに。
なんで居場所がないんだろう。
srrさん
mfくん
srrさん
なぜか、こいつ、mfmfには嘘をつけない。
mfmfには偽る必要がないからか?
自分でもよくわからない。
mfくん
srrさん
mfくん
mfくん
鼻歌を歌い始めた。
srrさん
srrさん
初めての感覚。
ただの鼻歌なのに、こんなに心を揺さぶられる。
綺麗で、美しくて、でもどこか儚げで。
srrさん
と思った瞬間、チャイムが鳴った。
mfくん
mfくん
srrさん
もう会う必要はない、と思ってたのに
「お前の声がまた聞きたい。」
そう思って、階段を降りてった。
それから俺らは、毎日屋上で話をしていた。
mfmfになら話せることも、多くなっていって
気づけば、好意を抱くようになっていた。
mfくん
笑った時、高い声で笑うとこも
mfくん
そのあと、へにゃへにゃ笑うとこも
最初に惹かれたのは声だった。
でもだんだんと
mfくん
俺の名前を呼ぶmfmfが、俺と笑って話してくれるmfmfが
好きになったんだ。
srrさん
mfくん
いつものように「またな」と挨拶をし、階段を降りていく。
今日は放課後部活に行って、色々と練習するつもりだ。
そういえば、もう秋になるのに
まだポロシャツのまんまだったな。
まぁそんなことは気にせず、部室に入ってった。
srrさん
俺は適当に何年か前の卒業生のCDを手に取った。
ティーチャー
srrさん
ふーん、と画面を見る先生。
ティーチャー
ほらこの子、と指刺すところを見た。
srrさん
その場所には、しっかりとmfmfがいた。
ティーチャー
ティーチャー
ティーチャー
「自殺しちゃったのよ。」
srrさん
ティーチャー
ティーチャー
理解が追いつかない。
俺が会っているのは、mfmfで
この画面にいるのも、mfmf。
でもmfmfは自殺したって...
ティーチャー
ティーチャー
1枚のCDを持ってくる。
mfmf...
srrさん
俺はCDを持って急いで屋上へ向かった。
srrさん
呼吸を整えて、落ち着いて、
思い切ってドアを開ける。
srrさん
いつもの場所に、雨の中立っている君がいた。
mfくん
ふわふわと俺の方に寄ってくる。
srrさん
srrさん
小さく驚いた表情になる。
mfくん
mfくん
まぁ話そう、と床を軽く叩いたから、そこに座った。
srrさん
mfくん
mfくん
srrさん
mfくん
mfくん
mfくん
mfくん
mfくん
mfくん
mfくん
srrさん
mfくん
mfくん
mfくん
mfくん
どんどん震え声になって、もっと弱い声になってきて
か細い声になっていく。
いてもたってもいられなくなって、横から抱きしめる。
mfくん
srrさん
CDを出す。
mfくん
srrさん
srrさん
srrさん
srrさん
srrさん
mfmfの目から涙が零れ落ちてきた。
mfくん
mfくん
ぎゅっと抱き寄せる。
srrさん
srrさん
涙を拭いながら、優しく話しかける。
mfくん
mfくん
ほわ、と微笑む。
切なく潤んだ赤い瞳。
srrさん
俺まで胸が苦しくなってくる。
涙が出そう、声が出そう。
でも、その気持ちを押し切って、声を振り絞って、
最後に、ほんの一瞬でいいから、
srrさん
声が震えそうなのを必死に我慢して、
伝えられた。
mfくん
髪を撫でて、手を頬に持っていく。
そっと目を閉じて、待ってくれるmfmf。
そしてゆっくり、唇に触れる。
srrさん
その瞬間、涙が溢れる。
srrさん
それはなぜか、mfmfも同じだった。
mfくん
mfくん
そこで俺は、
mfmfが消えかかっているのに気づいた。
srrさん
ぎゅっと俺の手を頬に当てたまま笑うmfmf。
mfくん
mfくん
いつもより冷たい体温が、俺を不安にさせてくる。
mfくん
mfくん
でも、いつも通りの声と話し方には、安心した。
srrさん
srrさん
最後に、強く手を握って
mfくん
srrさん
手を握ったまま、ふわ、と消えていった。
srrさん
いつもの、「またね」じゃなくて
初めての、「さよなら」だった。
そして初めて人を好きになって、
初めて今、失恋をした。
srrさん
そして気づいたら雨が上がっていた。
俺とmfmfが初めて会った時くらいの、晴天。
srrさん
いつだって、時間はいくらでも過ぎていく。
俺が願っても、願わなくても明日は来る。
そして、いつも通りの日常が始まる。
この頃俺が体験したことは
1人の俺に起こった幻想なのか。
srrさん
これは幻想なんかじゃない。
だって
ここに来ると、またいつものような感覚が戻ってきて、
またお前の声が、聞こえるんだ。
srrさん
俺はCDを流し始めた。
...これシリーズ化した方がよかったな。by主
コメント
48件
カッコええし涙止まらん
ブクマ失礼しました✨ (報告忘れかけてたってのは言わないどこっと!!)
朝から涙どべしゃーだよ( '-' )