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めぐみはとある喫茶店に来ていた
めぐみ
お会計お願いします。
店員
はーい
店員
あのー
店員
お客さん
店員
いま期間限定で、あるゲームにクリアしていただくと値段が半額になるってやつやってるんですけど
めぐみ
なんですか、それ
めぐみ
めっちゃやりたいです！！
めぐみ
どんなゲームですか？
店員
すごいシンプルなゲームですよ。
店員
夕陽に向かって走れ
店員
ってゲームです！
めぐみ
なにそれww
店員
すごい面白いですよ！
店員
みなさん大声あげて、楽しんでるんで
めぐみ
そうなんですか〜笑
めぐみ
ちなみにどんなルールですか？
店員
３つルールがあります。
店員
こんな感じです
そう言って、店員は一枚の紙を差し出した。
そこにはこのゲームの３つのルールが書かれていた。
①別室で行います。 ②部屋の中に(夕陽)があるので、それを制限時間内(30分以内)に捕まえていただければ半額とします。 ③(夕陽)を捕まえた時点でゲーム終了です！！
めぐみ
すごい簡単なルールでよかったです！
店員
では、早速はじめますか？
めぐみ
はい！
めぐみ
すごい、、、
めぐみ
地下室あるんですね
店員
そうなんですよ。
店員
実はこのゲームをやるためだけに作ったんです、、
めぐみ
そうなんですか。
めぐみは言い出さなかったが、地下室では肉の腐ったかのような吐き気催す匂いが立ち込めていた。
めぐみ
んっ、、
店員
どうかされました？
めぐみ
いや、なんでもないです。
店員
もうそろそろ着きますよ。
めぐみ
はい、
案内された部屋の中にめぐみは入った
めぐみ
えっ！
めぐみ
すごい広いですね。
店員
そうなんです
店員
だいたい学校の教室の大きさはありますよ
めぐみ
えー、すごい
めぐみ
めぐみ
なんですか、あれ？
めぐみの視線の先には(夕陽)と書かれた謎のオレンジ色の球体があり、地面から約1メートルくらいの位置を浮遊していた。
めぐみ
うそ、なにあれ
店員
あれが(夕陽)です。
店員
あなたが捕まえなければいけないものです。
店員は何故か少しニヤッとした。
めぐみ
わかりました！
めぐみ
やってみます。
店員
健闘を祈ります
店員
ふふふふ
店員
あははははははははは
男は急に笑いはじめた
そして
ドン！！
店員は勢いよく扉を閉めた。
めぐみ
！？
部屋の中にあるのはタイマーと夕陽だけだった。
店員
じゃあ、はじめますね。
そう言うと、タイマーが作動した。
めぐみ
あっ、早く捕まえないと！
めぐみは全速力で夕陽に走った。
しかし、(夕陽)はめぐみと同じ速さで遠ざかっていく。
めぐみ
うそ、なんで
めぐみ
少しも近づけない、、
すると扉の向こうから男の声がした。
店員
そういえば、めぐみさん
店員
言い忘れてましたけど
店員
そのゲームにチャレンジして(夕陽)を捕まえれた人はまだ1人もいません。
めぐみ
え、なんで！
店員
だって、”夕陽”に向かってどんだけ走っても捕まえれませんよね？？？
店員
意味わかりますか？
めぐみ
いや、わかりません！！
めぐみ
やっぱ、リタイアします！
めぐみ
こんなの無理ゲーよ！
店員
すみません
店員
それはできません。
店員
ルールの用紙をちゃんと読みましたか？
店員
夕陽を捕まえた時点で終了です。
店員
めぐみさん
死ぬまで、夕陽に向かって走り続けてください
めぐみ
うそ、、、
めぐみ
きゃあああぁぁーー！！
めぐみの叫び声だけが部屋の中にひびき渡っていた。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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