意味がわかると怖い話

蔵

語り手:文

私の御実家には蔵がありました

それは第二次大戦の戦火にも耐えた由緒正しき蔵でした

小さい頃は全く興味がなかったんですが

大人になって帰ってきた今とても気になり御実家に帰って見てみることにしたんです

梯子を登って2階を見ようとすると首に何かが触れました

同時に子供の様な声が耳元で何か囁きました

ゾッとして周りを見渡しても誰もいません

けど蔵の柱を見て背筋が凍りました

｢ナタデココ｣と子のような文字で沢山書かれていました

私は恐怖で蔵から飛び出しました

日本で第二次世界大戦直後まで横文字は左へ確認習慣が一般でした

｢ナタデココ｣実際には ｢ココデタナ｣ ↓ ｢ココデタイ｣ ↓ ｢ここ､出たい｣

この蔵はかつて誰かを閉じ込める｢座敷牢｣として使われていた様だ