俺は姉が嫌い
姉は皆に好かれて
愛されて生きている
姉の不幸は全て俺に来る運命
兄が2人
姉1人
俺
4兄弟
生まれてまもない時
すぐに施設に預けられた
愛情なんて貰わず
ただ1人で孤独に生きてきた
その時姉は兄と母さんと父さんと
5人で笑っていたと思う
姉以外の家族が死んだと聞いたのは
中学校1年生
寮長に「手を合わせに行きな」
と言われたけど
俺を施設にやった奴なんて
俺からしたら他人
だから手を仏壇に合わせに 行かなかった
俺は姉が羨ましかったのかもしれない
先月死んだはずの兄に会った
駿兄と柊兄。
施設に来て声をかけられた
『鳳凰緋翠って知ってる?』って
『俺ですけど何か』
喧嘩腰に言った
兄は俺に言った
『久しぶり、緋翠。』と。
『兄ちゃんだけど覚えてる?』って
その時俺はカチンときた
『今更兄ズラすんな。』
低声で言い放った一言に兄はびっくりした顔をして立ち止まっていた
その日俺は市役所に行き
改名をした。
それが今の名前
楪葉 翠
俺には家族が居ない
ただ1人の孤独な人間。
コメント
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そうやったんねか…なんも知らずにいたわ辛かったんやろな〜(のぞみ) なんでも相談しろよ(稜樹) 私!翠くんの力になるからね!(奏雨)
奏響)そっか、、