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カースト社会

18 - episode18 会いたかった!

♥

4

2022年05月04日

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玲央 (幼少期)

episode18

玲央 (幼少期)

start

ライ

ガサ)っ!

玲央 (幼少期)

ら、い?ライ!

玲央 (幼少期)

良かった、無事で、

ライ

止めて、止めて!

玲央 (幼少期)

え?

ライ

来ないで、

ライ

ごめん、ね、(タッタッタッ

玲央 (幼少期)

あ、

ライは、顔を真っ青にして走り去っていった。 その後も、何回も探した。ここに来た。でも、ライが見つかることは無かった。

何日か経ったある日。 俺の人生が一変した日。

玲央 (幼少期)

お母さん。俺、ライに嫌われた。

母さん

え?

玲央 (幼少期)

ライ、俺の事嫌い、

最初は会ったらダメと言われていたけど、何度か行っているうちに良いってことになっていた。

母さん

そんな事ない。

玲央 (幼少期)

でも、

母さん

ライ君はきっと、玲央を巻き込みたくないだけだよ。

玲央 (幼少期)

うん。

キキー

ドンッ

ドンッ

玲央 (幼少期)

痛、母さん!

母さん

うぅ、

玲央 (幼少期)

き、救急車、

玉突き事故だった。何台も絡んだ大きな事故。歩行者も何人か巻き込まれた。その中で死んだのは、 母さんだけ。

医者

ウィン)

父さん

妻は!

医者

手は施しましたが、我々の技術不足でした。本当に、すいません。(深々と

父さん

………はい。ありがとうございました。本当に、ありがとうございました。(ペコ

医者

ご遺体は、こちらに、

父さん

はい。

玲央 (幼少期)

お父さん?お母さんは?

もう10歳だった俺も、その時は、何も分かっていない子供のようだった。大切な妻が死んで、冷静で居られた父さんは、本当に、凄いと思う。

父さん

お母さんはね、天国へ、行ったんだよ(ポロ

玲央 (幼少期)

てん、ごく?

10年間生きてきて、数回しか見た事のなかった父さんの泪。震える声でそう言った言葉はあれから7年経った今も、鮮明に覚えている。

玲央 (幼少期)

もう、会えないの?

父さん

いいや、何時でも玲央のそばに、俺たち家族のそばに居るぞ、(ポロ

玲央 (幼少期)

お母さん、(ポロポロ

父さん

ほら、会いに行こう?

玲央 (幼少期)

う、ん、

火葬される前に見た母さん。 身体中傷だらけ。白い肌で、近所でも評判の良かった母さんの肌は、青あざ、切り傷で、埋め尽くされていた。でも、俺を庇って、抱いていた腹部には傷はひとつもなかった。と、医者が教えてくれた。

玲央 (幼少期)

母さん、俺のせいで、

父さん

そんな事ない。

父さん

玲央が大切だから、命に替えてまで、守ったんだよ。だから、

守られた分、しっかり生きような。

玲央 (幼少期)

う、ん、(ポロポロ

それから、嵐のように時が進んで行った。葬式をして、父さんは、男手ひとつで頑張って育ててくれた。どんな辛いことがあっても、父さんと一緒なら大丈夫だった。

それがいつまでも続くと思ってた。

玲央 (幼少期)

父さん!早く〜

俺は13歳になっていた。 中学生。ここまでしっかり育ててくれた父さんに心から感謝していた。

父さん

ちょっと待って〜

皆は、反抗期とか思春期とかで親のことを意味もなく嫌ってしまっていることもあるらしいが、俺はあんまりなかった。

玲央 (幼少期)

うわぁ〜久しぶりだね!

玲央 (幼少期)

夏祭り!

父さん

そうだな。

玲央 (幼少期)

それに浴衣も!

玲央 (幼少期)

ばぁちゃんが着付けてくれたのめっちゃ好き!

父さん

良かったな、

父さん

似合ってるぞ(ワシャワシャ

玲央 (幼少期)

あはは笑

玲央 (幼少期)

あ!たこ焼きある!

父さん

買って食べようか。

玲央 (幼少期)

うん!ニコ

ライ (化けの姿)

れ、お?

そこには、居なくなったライが居た。

玲央 (幼少期)

ライ?ライ!(ギュ

ライ (化けの姿)

え、やめっ!

父さん

玲央!止めなさい。嫌がっているだろ。

玲央 (幼少期)

は、はい。

父さん

なんでここに居るんだい?

ライ (化けの姿)

ここは人が多いから、食料が調達しやすいんです。

父さん

そうだったのか。

玲央 (幼少期)

久しぶり、ライ。

ライ (化けの姿)

久しぶり、玲央。

玲央 (幼少期)

傷も、無くなって、顔色も、良い、

玲央 (幼少期)

良かった、(ヘタ

ライ (化けの姿)

玲央?大丈夫?

父さん

玲央。あそこ座ろう?

玲央 (幼少期)

う、ん、

その時の俺は、安心したのか。疲れがいきなり出たのか。分からないけど、立っていられなくなっていた。

父さん

大丈夫か?

玲央 (幼少期)

うん。楽になった。

父さん

良かった、

ライ (化けの姿)

ごめんね、玲央、

玲央 (幼少期)

ライのせいじゃない!

玲央 (幼少期)

俺は、

玲央 (幼少期)

俺は!

ライに会いたかった!

ライ (化けの姿)

!そんな、

玲央 (幼少期)

そんな事ない訳ない!

玲央 (幼少期)

俺は、ライが大好き、だから、

もう、居なくならないで、

ライ (化けの姿)

!うん。もう、居なくならない。

ライ (化けの姿)

また、あの場所で待ってる。ニコ

玲央 (幼少期)

!うん!

ライ (化けの姿)

じゃあね、

玲央 (幼少期)

うん!

父さん

まだ、妖怪と遊んでたのか?

玲央 (幼少期)

え、うん、

父さん

実はな、あの時の玉突き事故、母さんを引いた車の運転手、

妖怪なんだ。

玲央 (幼少期)

へ?

父さん

だから、あんまり関わらない方がいいと、俺は思う。

玲央 (幼少期)

でも、ライは、

父さん

ライ君がいい子でも、周りに居る妖怪に何かされたら、俺は、

玲央 (幼少期)

父さん、

その時の父さんは、すごく幼く見えた。

玲央 (幼少期)

大丈夫!俺は居なくならないから!

父さん

!そうだな(へにゃ

初めて見た父さんの気の抜けた顔。 この人は人間なんだと、再認識した。

この夏祭り以来、俺はほぼ毎日らいのところへ通った。

辛い時も、悲しい時も、嬉しい時も、楽しい時も、父さんとライが居れば乗り切れていたと思う。だけど、変わってしまった。

‐次回予告‐

突然告げられた事実。 それにより変わる家族。 感情のやり場が無くなった玲央は……

変更。

今回はここまでです。

出せなくてすいません………
ずっと忙しくて、明日も予定があるので、出せないと思います。

すいません……

今回は、次回予告を作ってみたんですが、どうですかね、

好評なら次回も入れてみようと思います。

長くなりましたが、

ライ

次回も見てね〜

見てねー

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