無事…お兄ちゃんの料理を完食した
霊
ふっ…う、
幽
完食してくれたんだね、良かった良かった!
霊
つ、次からは料理に関しては僕に任せて!
幽
そんな、弟に料理を作らせるなんてお兄ちゃん失格だよ…
霊
そんなことないから!決してないから!
幽
そうか?そこまで言うなら…任せるよ、無理はしないでね?
霊
うん!
お兄ちゃんが帰ってきた。とても、嬉しい。でも、なにか喉元に突っかかるような、不吉な違和感がこの『家』に渦巻いている気がする。
霊
(嫌な予感がする…)
バリン
幽
2階からか…
霊
ガラスが割れる音…なんで二階から…?
幽
見てくるよ。
霊
な、何言ってるの!危険だよ!
幽
なぁに言っちゃってんの、お兄ちゃんは死んでる幽霊だぞぉ?
幽
お前が行くよりはお兄ちゃんが行った方がいいだろ?
霊
でも!
幽
大丈夫だ、待ってられるな?
霊
…うん
幽
いい子だ。
幽が2階へ上がる
霊
……
霊
ダメだ…ダメだ!また、お兄ちゃんがいなくなるような気がする…!
霊
お兄ちゃんがまたいなくなるなんて嫌だ…!
霊
お兄ちゃん…僕をまたひとりにしないでよ…
僕はお兄ちゃんのあとを静かに追って行った
幽
っと…
幽
お出ましかい、で、お前は弟を脅かすのか?
腐呪者
ギダ、カカa、コroス…
幽
あ〜あ〜
幽
すまないが、お兄ちゃんはブラコンなんだ…
幽
弟を脅かす存在がお前だと言うのなら…
幽
お前にゃ、地獄とやらに落ちてもらうぜ?
腐呪者
ガァ
幽が蹴り飛ばした腐呪者は二階の窓から重力に従って落ちて行く
腐呪者が落ちるのに合わせて幽も2階から飛び降りる
霊
え?あれ、お兄ちゃんが居ない…?