テラーノベル
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私は人を殺した
返り血は浴びていない
独特の刺した感触も感じていない
ただ
散らばった肉片や
流れる血液
手に取るように目に映る
夢の中でさえ出てくる
今まで殺した数えきれない死体が
私は他人の生活を暴露した
何処で、いつ、誰と
どんな事を、どんな口調で
思った事も、感じた事も
事細かく暴露した
彼らからはないも言われていない
何も言われない
私の犯行を世間は称賛した
『まるで神々のショーをみているようだ!』
そう言って、私を褒め称えた
私は、仕事の為だとはいえ 犯罪人だ
犯罪人でも、誰も私を捌かない
1人悩み、また新しい犯罪を 考えなければならない
世間はそれを求めているのだ
私は加害者であり
被害者であり
元凶だ
蒔いた種は自らが摘まなければ
『作家、ジャンル:殺人』
これほどハマり苦しめられた 肩書きは
後にも先にも コレだけだ
コメント
2件
"作家"をこのように表現されているのは初めてで不思議な感じながらも面白かったです! 30タップという短さながらもとてつもなく惹き込まれました……!