A クラス 名簿
伊藤 葵
越田 千佳
大島 尚
進藤 光晴
神埼 稔
久藤 竜
近藤 翔
伊藤 葵
さて..何を持っていこうかしら。
伊藤 葵
...ん?
伊藤 葵
なんだろう
葵へ
全寮って聞いてビックリしたけど..しっかりやっているかしら?引っ越し業者さんから何か渡したいものはありませんかって聞かれたからこのお手紙を送るわね。
葵は知らないかもだけれど..そこ、卒業するまで出られないらしいわよ。
施設は沢山あるらしいけどね。7人でその敷地って..凄いわね。流石国家規模の企画よ。手紙はこうやって送り会えるらしいから、頑張ってね。先生にみられるらしいけど。送る前に。じゃあね。葵。お返事待ってます(^ー^)ノ
母より
伊藤 葵
あれ?
伊藤 葵
今は同じ寮の中にいるはずよね..
神埼 稔
あ、葵さん。何かあった?良いもの。....ん?その紙、何?
伊藤 葵
後で言うわ。それよりみんなを呼んでくれる?
神埼 稔
ふーん....
神埼 稔
神埼 稔
分かったよ。じゃあ..ミーティングルームで集合ってことで
伊藤 葵
ええ。
越田 千佳
あの..伊藤さん、どうかされましたか?
近藤 翔
俺も早くグラ....いや、あの分厚いガラスを割れる物を探したいんだ。
進藤 光晴
翔..お前本当にAクラスなんだよな?頭が良いというよりは脳筋だぞ。
近藤 翔
俺、学年7位だから。
進藤 光晴
ギリギリじゃないか..
神埼 稔
まぁまぁ、葵さんが何か見つけたみたいだから静かに。
進藤 光晴
ふぅ..分かった。葵さん。なるべく手短にね。
伊藤 葵
もちろんよ。
葵へ
全寮って聞いてビックリしたけど..しっかりやっているかしら?引っ越し業者さんから何か渡したいものはありませんかって聞かれたからこのお手紙を送るわね。
葵は知らないかもだけれど..そこ、卒業するまで出られないらしいわよ。
施設は沢山あるらしいけどね。7人でその敷地って..凄いわね。流石国家規模の企画よ。手紙はこうやって送り会えるらしいから、頑張ってね。先生にみられるらしいけど。送る前に。じゃあね。葵。お返事待ってます(^ー^)ノ
母より
久藤 竜
ん?自慢か?私、お母さんに愛されてるの❤️みたいな
伊藤 葵
今なんて?
久藤 竜
ん、あ、いや、なんでもないぞ
神埼 稔
これで..どうかしたの?
伊藤 葵
ここに、国家規模の企画ってかいてあるでしょう?
伊藤 葵
それに、全寮って聞いてるけど、普通なら..長期休みには帰られる。
伊藤 葵
施設が沢山あるって..この地図のどこにもそんな場所はないわ。
神埼 稔
なるほどね。君のお母さんの情報が間違っているのか..でもこの地図、他にも書かれていない所があるんだよね。ガラスの所以外。
大島 尚
えっ...どこ?
神埼 稔
着いてきて。
神埼 稔
ここ。
大島 尚
ここ..?
久藤 竜
ここは..書いていないのか?
神埼 稔
うん。見てごらん。地図。
越田 千佳
あ、本当ですね..
大島 尚
あ!見たことあるよ!学校探検の時...
大島 尚
でも、さっきはシャッターが降りてた..ガラス張りじゃなくて..
伊藤 葵
つまり...30分前まではシャッターが降りてたのね。
神埼 稔
あ、本当だ。上にシャッターがあるよ。パンフレットには..何もないけど。
越田 千佳
色々怖くなってきました..私、今日..もう自室に戻りますね。
進藤 光晴
ああ、分かった。まぁこの状況じゃ動きたくないしな。
神埼 稔
で、どうする?このまま続ける?明日先生くるんだし、今日はもう遅いし、解散を勧めるけど。
大島 尚
そうだね!!結構面白いことも分かったし、明日先生に聞こうよ!
久藤 竜
そうだな。じゃあ俺はこのまま探しながら飯食いにいくわ。
近藤 翔
おお、じゃあ俺も。
伊藤 葵
そうね..お互い携帯番号ぐらいは交換しておきましょう
進藤 光晴
ああ、何かあったときの為か。
伊藤 葵
千佳さんには私が伝えておくわ。隣の部屋だし。
神埼 稔
じゃあ..メモに書いてコピーしようか。
神埼 稔
その方が全員分書くより早い。
大島 尚
了解!
神埼 稔
じゃあ解散で。
大島 尚
明日、食堂でね!!
伊藤 葵
さて、私も。
神埼 稔
ねぇ、葵さん。
少しビックリした。気配を消して近づいて来たのか..
伊藤 葵
あら、稔君。何かしら?
神埼 稔
このAクラス、何かおかしくないかな..?
伊藤 葵
まぁ..学校ではないわね。これは。
伊藤 葵
生徒に何も教えない、まして卒業まで外に出られないなんて...
神埼 稔
そうだよね。明日、先生に聞くのは危険か..
伊藤 葵
そうね。自分達で調べるしかなさそうではあるわね。
伊藤 葵
それより稔君。
神埼 稔
何かな?
伊藤 葵
貴方は、何を知っているのかしら?
神埼 稔
どういう..事かな。
伊藤 葵
はっきり言うわね。稔君。貴方、運営側の人間ね?
神埼 稔
運営?なにかな?
伊藤 葵
じゃあ..貴方の"右側の"ポケットの地図を貸してちょうだい。貴方は二種類持っているでしょう?
神埼 稔
ふぅ...僕は運営ではないよ?
伊藤 葵
運営"では"..?どういうことかしら。
神埼 稔
僕は、君の学校の生徒ではないんだ。
伊藤 葵
え? でも、初めて会った時...
神埼 稔
ああ、あれは誰かは知らないけれど、依頼されたんだよ。他のみんなにも同じ事をした。
伊藤 葵
でも..何の為に..?
神埼 稔
いいかい。これは他言してはダメだ。そう言われたからね。
神埼 稔
.....僕らは別に同じ学校から来たわけではないんだ。
伊藤 葵
え..?
神埼 稔
よく考えて。同じ学校なら制服を変える必要なんてないだろう?せいぜいネクタイやリボンを変えるぐらいだ。なのに..この渡された制服は明らかに違うだろう?君がいた所はブレザーだ。でも今は?
伊藤 葵
...セーラー服。
神埼 稔
そこまで関係ないと思うようなそういう部分が違うんだよ。君は一つの学校でブレザーもセーラー服もある学校なんて聞いたことあるかい?
伊藤 葵
ないけれど..それは新しい改革だからじゃないのかしら..
神埼 稔
そこが盲点なんだよ。それに君のお母さんの手紙に書いてあっただろう?国家規模の企画と。
伊藤 葵
でも、結局何の為に..?
神埼 稔
それは僕にもわからない。でも、これだけは確かだ。
神埼 稔
ここは外と一切繋がってないんだ。
神埼 稔
ここに来たとき、君はすぐに校舎に入っただろう?
伊藤 葵
ええ。
神埼 稔
僕は隙を狙って校舎とは反対の方向に行ってみたんだ。もう..行けないけれど。
神埼 稔
暫く..走った。
神埼 稔
でも、人も何もなかったんだ。そこに広がるのは草原。
神埼 稔
何かあるはずともう暫く走った。するとそこには.
神埼 稔
大きな、大きな、壁があったんだ。
神埼 稔
表面はツルツルしているし、高さは計り知れない。なんせ終わりが見えなかったからね。
伊藤 葵
....え?
伊藤 葵
つまり..私達はここに閉じ込められているって事なのかしら?
神埼 稔
多分そうなるね。
伊藤 葵
そんなもの..何処に..
伊藤 葵
私は新しく建てられた新校舎と聞いていたわ。その実物も見たし..こんな壁はなかった。見た目も全く同じよ。
神埼 稔
それはみんな言っていたんだ。ここは新しく建てられた新校舎で、工事しているところも見たが、やっぱり綺麗と..
伊藤 葵
え..どういう..
大島 尚
あ!いた!ふったりっとも~
伊藤 葵
あら、何かしら?
大島 尚
ごめんね、邪魔したかな?
伊藤 葵
いいえ、別に雑談していただけよ。
大島 尚
そういう意味じゃないんだけどなぁ..
大島 尚
ま、いっか!あのね、竜君がみんなで夕食タイムと行こうぜ!だって。なんと!今日はごちそうだよ~全部男子持ちだけど。
神埼 稔
え~、僕に言ってから決めてほしかったなぁ
伊藤 葵
ふふ、ここはあなたたちに花を持たせましょうか。
神埼 稔
葵さん..遠慮するよ~
大島 尚
つべこべ言わないのっ!!女に払わせるなんて常識を考えてよ~
神埼 稔
意外とキツイ事をいうんだね..尚さんは..
Minto:ストーリーが...なんか謎解きとか,脱出ゲーになってますよ~ヽ(д`ヽ彡ノ´д)ノシリアスなんかじゃないですよ~これ~もう..あの作戦..行きます!忍法!やけくそっ!