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コメント
5件
青
朝
僕は見覚えのない柔らかい布団に くるまっていた
青
僕の横には、桃先生が寝ていた
その寝顔は…かっこいい
桃
青
青
桃
桃
先生はそう言って笑った
でも僕は───
青
操られたように、口が勝手に動いた
青
桃
意識もせずに口から出た言葉
僕自身も、びっくりしている
勿論先生も
桃
桃
先生は少し焦ったように僕へそう問う
青
夢って忘れちゃうからなぁ…
青
青
思い出した
桃
桃
確かにそうだ、その夢を見た
青
少し感慨深くなった
青
僕はそう言ってスマホで調べる
青
あるひとつの情報に衝撃がはしった
桃
青
僕は拡大したスマホの画面を桃先生に 見せる
すると先生も、 おどろいたような表情をした
桃
青
僕はあの時代の、悲惨な戦いを恨んだ
結ばれたかったように
でも"ライバルの国"として、
"長を倒すべき"として
心が痛かっただろう、 好きな人を殺そうとしたのは
桃
青
桃
桃
青
涙を必死にこらえる
でも───
桃
先生には全てお見通し
青
桃
僕を抱き寄せて頭を撫でて笑う先生
先生の温もりは、僕が生きていく上で かかせないものでは無いのかと 錯覚してしまいそうだ
青
桃
桃
先生はニコッと笑うけど
青
青
桃
桃
青
先生はなにか物言いたげな顔をしたが
ヘラっと笑った
桃
悲しそうな顔を、一瞬していたのを
僕は見逃していなかった
桃
青
家になんて、帰りたくないから
先生のそばにずっといたいから
僕は絶対に、 この気持ちの封じを解かないんだ
青
桃
先生は器用に、 厚めのパンに切込みを入れていく
青
桃
(フレンチトーストの作り方知らん)
(飛ばす)
青
リビングで待っていた僕は、 甘い匂いに連れられて再び キッチンへ行く
桃
青
桃くんの手元をのぞき込むと、 ほくほくとした フレンチトーストが輝いていた
青
桃
青
桃
ならいいけど…
桃
青
桃
青
桃
先生は幸せそうに笑う
きっと僕も、目がきらきらしている
桃
桃
青
桃
青
本当に家出したのか分からないほど 元気な青を見ると、
自分まで元気になる
青
青
桃
俺の目に映る青は、
とても幸せそうな雰囲気を零している
青
桃
こんな顔で言われたら反則
何十枚何百枚でも作ってやるよ…(((
青
桃
青
一気に空気が沈んだ
青の手のフォークには最後の1切れの フレンチトーストがささっている
桃
青
青
桃
俺はゆっくりと目を閉じてから開ける
桃
青
きっと青は帰らされると 思っていたのだろう
桃
青
桃
桃
青
桃
俺はまた、青を抱きしめた
青
桃
俺は、ただただないている青を 少しづつなだめた
こんなに生徒のお前だけに 時間とかを費やしてるのに
お前はまだ───
俺がお前を好きなことを知らない
青
桃くん!
桃
青
桃
桃
青
青
青はモジモジして目をそらす
桃
桃
青
青
桃
青
俺らはたくさん笑いあった
こんなに幸せな時間は、
好きな人としか作れないのではないか
そう思ってしまう
でも、教師の生徒に対する恋は
絶対に叶わない
でも俺は
気持ちをお前に 悟られないような距離感で
ずっと大切に接した
桃
青
青
桃
桃
青
桃
こんなほのぼのとした日々が、
いつまでも続きますように──
でもある夏の日、 お前は突然口を開いた
NEXT
♡2500⤴︎