涼月
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涼月
ぺいんと
ともさん達が死んだ
最初は理解出来なかった。
ニュースを見て、まさかと思った。
でも、起きた場所、被害者の人数 _被害者の、名前
信じたくなかった。他人であれ、他人であれ、だなんて、哀れな願いをただ祈り続けた。
ぺいんと
そんな願いは、叶うはずもなかった。
情けない、声と言えないような呻き声が口から溢れた。
もう一度実感したのだ。
ともさん達は死んだ。
慣れないスーツを着て歩く。
葬式が全て終わった。 …終わってしまった。
俺はともさんに色んなことを教えてくれた。今日常組のメンバーとして生きているのはともさんのおかげだって言えるし、その後も……今後も、仲良くできる”はず”だったのに
????
ぺいんと
目の前に、青いニット帽を着けた男性が居る。 目の前といえど遠く、踏切越しだった。 俺が気付く前に気付いたのか、ぎこちない、今にも倒れそうな歩き方でこちらに向かってきていた。
その人物には見覚えがあった。
ぺいんと
カンカンカンカン
_踏切の音が聞こえた。
もうこっちに渡ってきている。ぎこちない歩き方が関わっているのか、音にすら気付いていないのか、問答無用でゆっくりこちらに来ている。
ぺいんと
自ら、踏切の中に走っていった。
ぺいんと
ぺいんと
俺は成人男性1人を抱え、反対側へ走る。耳を塞ぎたくなるほどの嫌な金属の重なる音。ガタン、ゴトン、と、死の音色が耳元で聞こえる。
_本当に、足が持ってかれるかと思うくらいのギリギリで、らっだぁを抱えながら、踏切の外へ自分の体を投げ出した。
ぺいんと
ぺいんと
軽く頭を打ち付けて、少しクラっとする。 …でも、それ以前に恐怖が勝ってしまう。
ぺいんと
俺はらっだぁの安全を確認する。 …良かった、俺がらっだぁを抱えて俺が背中から落ちたから、踏切での被害は無さそうだ。
_原因不明の、ニット帽を破る程の角が生えていることを置いて。
ぺいんと
らっだぁ
俺の頬に手を添えるらっだぁ。らっだぁも、体が震えて涙を流している。
らっだぁ
ぺいんと
俺はらっだぁを担いで、片手でらっだぁを支え、片手で近くの病院を探す。 成人男性を運んでいるはずなのに、何故だかよく動ける気がする。
_ともさんが、傍にいるような、そんな気がした。
モブ
ぺいんと
モブ
ぺいんと
モブ
ぺいんと
もしこれがヤバい病気なら…死に至る可能性だってあるかもしれない。朝9時なんて、待ってられない。
ぺいんと
_俺一人でらっだぁを 救ってみせる
ぺいんと
急げ、急げ…!! その一心しか、なかった。
モブ
モブ
ぺいんと
俺はそう言ってすぐにまた歩こうと思った。 そんな時、その人が俺の肩を叩いた。
モブ
ぺいんと
モブ
モブ
その人は小さく笑い、フードに手を突っ込んで帰って行った。星の砂…なぜ星の砂なんだろう。
あぁ、ダメだ。早く帰らなきゃ。早く、早く…!
ぺいんと
らっだぁ
ぺいんと
ぺいんと
自分自身が分かるほど、顔がさぁっと青くなっていく。 俺は真夜中の道を走った。
ぺいんと
らっだぁは目を開けているが、生気がないようにぐったりとしている。
多分、奇病だ。でも俺は専門家じゃない訳だから何も知らない。どうしたら…!!
ぺいんと
ぺいんと
赤髪のとも
赤髪のとも
赤髪のとも
ぺいんと
赤髪のとも
赤髪のとも
赤髪のとも
ぺいんと
…俺はともさんとの最後の会話を開く。
ぺいんと
俺はともさんの送られたURLを開く。
ぺいんと
ぺいんと
後ろの方を振り返る。もう動くことすら出来ないらっだぁを見て、さっきの助けを求める声を思い出す。
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
赤髪のとも
ニュース
ぺいんと
ともさん、ともさんッ……
…ダメだ。今は…目の前にいる友達を、助けなきゃ。 …ともさんだって、それを願ってるはずだ。
ぺいんと
ぺいんと
俺はこのサイトの詳細を開く。
ぺいんと
植物の枝が鬼の角のように生えてくる 進行すると気力を失う。植物に力を与えるのを優先させるためのが活発に動けなくなる。治療法は星の砂を持つ。
ぺいんと
よく見れば、らっだぁの頭から生える角は木の枝のような形をしていた。暗い場所ではよく見えてなかったみたいだ。
それに…角はさっきまで小さく出ていたくらいなのに、今じゃ15cmくらいある。
ぺいんと
星の、砂…
ぺいんと
モブ
モブ
ぺいんと
あの人は、らっだぁの病状に気付いていたのか…? だから星の砂を…
ぺいんと
俺は誰かも分からない人に、聞こえてもないはずなのにお礼をした。
ぺいんと
らっだぁ
ぺいんと
らっだぁはもう、息をしているか分からないほどぐったりしている。目は虚ろな感じだが開いてる。 …これで治るのか分からない。俺が遅かったかもしれない。でも、それでも
ぺいんと
ぺいんと
俺は、らっだぁの手のひらに星の砂を出して握らせ、包むように俺がらっだぁの手を握る。
_誰かが、俺の握る手を握った気がした。
ぺいんと
ぺいんと
俺は目の前の光景を見てため息を着く。
ぺいんと
らっだぁ
らっだぁは、みどりくん、きょーさん、レウさん、コンタミさん、近海さんに囲まれていた。ちなみに全員(多分泣き疲れて)らっだぁに寄り添って寝ていた。
らっだぁ
ぺいんと
らっだぁ
ぺいんと
らっだぁ
ぺいんと
らっだぁ
らっだぁ
ぺいんと
俺達はハイタッチをしあい、昨日では思い浮かべないくらいの笑顔を浮かべた。
みどりくん
みどりくん
らっだぁ
ばどきょー
コンタミ
近海の鯖
あらま、全員起きちゃt……
レウクラウド
………まぁいっか
ま、この中には流石に混じることは出来ない俺。多少メンバーのらっだぁ愛に呆れつつも、俺はこの幸せ空間から去ろう、とため息をついた。
らっだぁ
ぺいんと
らっだぁ
らっだぁ
ぺいんと
本当、いつもいつも
ぺいんと
色んな人に支えられてる気がするなぁ
ね、ともさん
俺はあの後、ひっそり奇病の人達へ少しでも、と、悩みBOXを開いた。勿論、日常組のみんなには話している。
少しでも誰かに話す事で幸せを得ることが出来る。そう俺は思った。
それを気付かせてもらったのは、いつも通り日常組のみんなだ。本当に感謝しなきゃな。
奇病の人達は色々と悩みを抱えている。ある人は俺に全部明かしたことでスッキリする人も、ある人は余命宣告の話をした人も。どれも、懸命に、少しでも和らぐように励ました。……はずだ。
ぺいんと
ぺいんと
俺は、ある人に語るようにそう言った。
????
ぺいんと
気の所為……かな?
でも
ぺいんと
end
コメント
4件
まっっじでありがとう〜‼︎めっちゃ可愛いんだけど!!今日先輩引退して元気なかったけど、ちょっと元気出てきた!!めっちゃ嬉しい……!物語も、うちがあんまりその後ってのを考えたことなかったから、ちょっと新鮮だった!!ほんとにありがとうね!!セリフは、その世のクミさんのやつだよね…?何話か覚えてないけど【力「〜」】って書いてたのはその世な気がした!!…あってるよね…?