柄本咲也
美羽(みわ)がすみれをいじめている現場を見てしまう。
中元美羽
私の柄本君を取らないでよ。
中元美羽
話しかけないで
すみれ
え?
すみれ
やだ。柄本君は、誰のものでもない
中元美羽
咲也のことが好きなんだ
中元美羽
だから、応援してくれるよね?
すみれ
応援はしない...
バン
すみれ
ぅ...
すみれ
すみれ
(誰か助けて)
柄本咲也
・・・・・俺のタチをいじめないでくれる?
中元美羽
.....
中元美羽
なんで振り向いてくれないの?
すみれサイド
すみれ
俺は、図書委員の咲也のことが気になっていた。
すみれ
みんな、柄本は左だっていう噂を信じてる。
すみれ
でも俺だけは。咲也はネコだということを。知っている。
すみれ
それは
あの時に知った。
あの時に知った。
すみれ
うーん?
柄本咲也
目が覚めた?
すみれ
えっと。
柄本咲也
俺、好きなんだ。すみれ君のこと。
すみれ
いつから気付いてた?俺が男だって。
柄本咲也
図書委員になってからかな。
すみれが借りる本に、森野誠って書いてたし。
すみれが借りる本に、森野誠って書いてたし。
すみれ
森野誠
え、分かんないだろー?
返すときにしか。
返すときにしか。
柄本咲也
ずっと俺の帰りを待ってたのは誠の方←
それってさ、好意を寄せてるとしか思わない。
それってさ、好意を寄せてるとしか思わない。
森野誠
気持ち悪いだろ?腐男子だなんて。
柄本咲也
そんなこと関係ない。タチなら、ね。
森野誠
っ!
柄本咲也
それに、俺の靴箱に手紙を入れたのって誠なんじゃない?
森野誠
・・・全部気付いてたのか。
森野誠
(じゃあ、帰りの電車で視線を感じてたのは、咲也だったのか)