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MO4短編SS詰め

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MO4短編SS詰め

1 - ☀️🍣/未だ雨は止まない

♥

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2025年01月04日

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はじめましてー!!主です!

テラーノベル初投稿!!
MO4の短編小説を今後いくつかあげていこうと思います!

pixivでの活動もあるので、多分くっそ不定期になるかとは思いますが、ご支援よろしくお願いします!

記念すべき1話目は☀️🍣、不穏メリバエンドとなっております。
メリバとか言ってますが10割型バットエンドです。ご了承ください……。

苦手な方はブラウザバック!!!
食べられる方はどうぞ嗜んでください!!!

⬇️⬇️⬇️

太陽

…あー、クソ。っんでお前と2人なんだよ。

荒川

みんな忙しそうだったんで。

いつも通りのクソガキ原生林。 荒れた道を行く沼の数は言うまでもなく。

太陽

2人で討伐依頼こなすとか正気じゃねぇだろ!!!!!

太陽

…マジであの厨二病野郎許しません。
今夜の晩餐はアイツだな。

荒川

八つ当たりっすね

太陽

まあ、俺と寿司なら余裕だろ。さっさと片付けんぞ。

太陽の言う通り、2人でかかって倒せない敵の強さではない。

シュミタロウはともかく、太陽が戦闘中に出す火力は随一と言える。

荒川もそうだ。速さを持ちながらエネミーに大ダメージを与える彼の攻撃は、仲間からも重宝されている。

荒川

ま、ワシらなら楽勝っすね。

太陽

さっきからそう言ってんだろ。
話聞いてんのかお前

荒川

聞いてないっすよ

太陽

あーだる。
さっさと来ねえと置いてくぞ!!!!

荒川

あ、はい。

荒川は先を行く太陽の背中を追い、 道を歩き続けた。

…楽勝だと思っていたのに。

太陽

…雨降るとか聞いてねぇよ!!!濡れて気持ち悪いんですけど!!!
謝れ!!!!!

荒川

これは想定外っすね。
水溜まりたくさん……

……空からの敵に 水撃属性の攻撃を食らうなんて 思いもしなかった。

太陽

なんッでお前そんなに呑気に歩いてんだよ!?!?

荒川

あ、すみません

太陽

お前待ってたら俺も濡れるだろーが!!!!
早く来い!!!!

太陽は荒川の手首を乱暴に掴み、 引きながら歩く。

荒川

振りやまなそうっすね…。

太陽

屋根付きのバス停あって助かったわ…。
寒…。

しばらく二人の間に沈黙が流れる。

止まず鳴り続ける雨音に包まれた静寂を先に破ったのは太陽だった。

太陽

…な、寿司。

荒川

あっはい、なんすか?

太陽

好きだ。

荒川

……え。

太陽

俺と、付き合って欲しい。

「今、なんて?」 そう聞き返せるほどの余裕は荒川にはなかった。

太陽

……黙んなよ

荒川

好き、ってどういう意味っすか?

太陽

わざわざ言わせんじゃねぇ!!!!
恋愛的な意味だバカ!!!!

荒川

…はは、そうっすよね……。

さて、どうするか。

荒川には受け入れることも拒絶もできない。

荒川

(太陽さんが、ワシのことを好き…?)

太陽のことを悪く思っている訳ではなかった。 むしろ、両思い。

だけど…。

荒川

(きっと……。)

太陽を受け入れ難い最大の理由に荒川は心を揺さぶられていた。

荒川

…ごめんなさい。

太陽

……

気づいた時にはそう言っていた。

太陽は突然立ち上がって雨の中を進み 1人、帰路についていった。

いつもより活気のない背中を見送り、荒川は立ち尽くした。

荒川

なんなんでしょうね。

荒川はぽつりと声を落とす。

あそこで太陽を受け入れれば、何か変わったのだろうか。

好きな相手と共に過ごすことが叶ったのだろうか。

そんなことよりも。

荒川

…きっと、釣り合わないっすよ。

恋人と隣にいることに劣等感を抱くより、辛いことなんてなかった。

……未だ雨は止まない。

頬を伝った涙の落ちる音は激しさを 増す雨音に混じり、やがて聞こえなくなった。

荒川

太陽さん、

好きっすよ。

脆くて弱い荒川の一言も、 雨の中に消え失せていった。

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